せっと
この世界はキケンに満ち溢れている。闇の組織の人間が、自分に対して攻撃を仕掛けたり、邪魔をしたりしてくる「やるかやられるかの世界」・・・私はそんな世界を生きていると思っています。 しかし、実際には世界はそれほどキケンなものではないようです。 統合失調症である私が生きている世界について、そこでどのように日々戦いながら日常生活を送っているのかについてお話ししていきます。
前回まで 番外編を1回はさんで やるかやられるかの世界を生きる~統合失調症である私のサバイバル術番外編①~ポテチが・・・|せっと|note 今回から再び本編にもどります。 今回お話しする内容は、私がとても大切にしているエピソードです。 さしてきたかすかな光 何をするでもなくぼんやりとテレビを眺めるような毎日を送っていた自分にとって、かすかな光が差し込むような出来事がありました。 ある日母親の友人が家に来ていて、二人でおしゃべりをしていました。 平日の昼間だというのにいい
世界はキケンに満ち溢れている この世界はキケンに満ち溢れており緊張感の高いもの、一歩外に出ると自分の周りには敵がいっぱい、闇の組織が隙あらば攻撃を仕掛けてきたり、行動を邪魔したりしてくる「やるかやられるかの世界」、そのため油断するとやられてしまう・・・わたしはそんな世界を生きています。 そしてそれは自分に限ったことではなく、ほかのみんなにとっても同じことであり、社会で生活する方々はみんな自分と同じように周囲の無数の敵と常に戦っているんだと考えています。 みんなが戦っているん
前回まで [やるかやられるかの世界」を生きている私の、もしかしたら人とはちょっと違う世界の認識、そのことについて否定されたり、ひいてしまったりされることなく、あるいは病気の症状であると一刀両断されることなく、そのままを受け止め、聴いてもらえることで私は救われたといったお話をしました。 やるかやられるかの世界を生きる~統合失調症である私のサバイバル術その㊴~対話の先にあるもの|せっと|note その私の体験を踏まえたうえで、私が考える生きやすい世の中、いろんな方々がごちゃまぜ
前回まで やるかやられるかの世界を生きている私、そしておそらく統合失調症である私、そんな私に対して、もっと言えば統合失調症であるかもしれない方々に対してもですが、私や彼らに対してどのように接してもらいたいかについて前回お話ししました。 やるかやられるかの世界を生きる~統合失調症である私のサバイバル術その㊳~統合失調症を生きる|せっと|note 統合失調症であったりして、世界の認識が周りの人たちとちょっと違っていたとしても、それは「異常な」ことなのでしょうか? そのように排
前回まで 私が統合失調症であることは間違いない事と思います。 統合失調症でありながら、そのことに自覚的にあるいは無自覚的に私は日々生活を送っています。 もしかしたら私の生きている世界はちょっとへんてこなものであるように思われるかもかもしれませんがそれでもそれが私の生きるリアルな世界です。 そしてそのことは果たして私が統合失調症であるということと結びついているからなのかな、なんてことを前回お話ししました。 やるかやられるかの世界を生きる~統合失調症である私のサバイバル術その
前回まで 私の世界の見え方、「やるかやられるかの世界」に私は身を置いています。 やるかやられるかの世界を生きる~統合失調症である私のサバイバル術その㊱~統合失調症は治ったのか・・・?|せっと|note そんな私は「統合失調症」であり、「治療が必要な状態」なのでしょうか? 私が生活する中で考えている、「統合失調症と共存するには」みたいなことについて今回はお話ししていきたいと思います。 私は統合失調症 私の状態・・・おそらく、医学的に言えば、統合失調症の被害妄想とか、関係妄
前回まで 現在の職場で働いているところまでお話ししてきました。 やるかやられるかの世界を生きる~統合失調症である私のサバイバル術その㉟~ピアスタッフとして|せっと|note 現在私は病気をオープンにし、その経験も活かしてピアスタッフとして働くことができています。 そのような働き方ができているおかげなのか、日々自分がどんどん元気になっていき、リカバリーが進んでいるように思えています。 それでは私の病気、症状は今はどんな感じであるか、そのあたりについて今回はお話ししていきたいと
前回まで ピアスタッフとしての道を模索しながら歩み始めた私です。 自分の経験も活かして働く、ピアサポートでつながるということについて働きながら学んでいきました。 また、そのように働く中でピアサポートでつながれる多くのなかまとも出会うことができました。 やるかやられるかの世界を生きる~統合失調症である私のサバイバル術その㉞~ピアサポート|せっと|note 自分なりのピアスタッフ像が徐々にできてきつつあり、このころからピアスタッフとしてもっともっと活躍したいということを考え始め
前回まで 自分の病気のこともオープンにしての再出発。いわば「ピアスタッフとして」、第一歩を踏み出しました。 やるかやられるかの世界を生きる~統合失調症である私のサバイバル術その㉝~何度目かの再出発|せっと|note はじめのうちは自分の当事者経験の活かし方、どういった感じで自己開示していくかみたいなところで試行錯誤していました。 それでも徐々にちょうどいい感じに自分の経験の差し出し方がわかるようになっていきました。 その職場で、さらに自分の当事者経験を活かせるような働き方が
前回まで 「病気の経験もオープンにして働きたい」、とそもそも精神保健福祉士を目指した時に抱いていた気持ちを思い出した私です。 その結果、勤めていた職場に対して、そこのスタッフのふるまいなどに対して強烈に違和感を感じるようになり、職場で浮いているように感じることとなります。 また他の要因も重なったことで体調を崩し休職に至り、そのまま8年務めた職場を去ります。 やるかやられるかの世界を生きる~統合失調症である私のサバイバル術その㉜~行き止まり|せっと|note 今回はその後の私
前回まで 自分の中にパラダイムシフトが起きるきっかけとなった今の妻との出会い、交流を重ねる中でのエピソードについて、2回に分けてお話ししました。 それは私にとってピアサポートを実際に感じることができた体験でした。 やるかやられるかの世界を生きる~統合失調症である私のサバイバル術その㉚~邂逅①|せっと|note やるかやられるかの世界を生きる~統合失調症である私のサバイバル術その㉛~邂逅②|せっと|note 今回は、ピアサポートを体験した私のその後の働き方がどのように変わって
前回まで 今の妻との出会い、交流が始まることによって自分の中にパラダイムシフトが起きたことは前回お話ししました。 やるかやられるかの世界を生きる~統合失調症である私のサバイバル術その㉚~邂逅①|せっと|note 今回は、妻との関係について今振り返ってみて思うことについてお話ししていきます。 ピアサポートに触れて 妻との交流は、まさにピアサポートがある関係でした。精神疾患当事者であり精神保健福祉士であるという共通点があった二人であったため、そのような立場で働く中での葛藤や
前回まで 自分の中にパラダイムシフトが起きました。 やるかやられるかの世界を生きる~統合失調症である私のサバイバル術その㉙~夜明け前|せっと|note 長い間眠っていた自分のエンジンが目覚め、アイドリングを開始しようとしています。 そしてその過程で、とても大切で大きな出会いがありました。 今回は、自分の転機に大きく影響した妻との出会いについて、思い切ってお話ししてみようと思います。 運命の出会い~開眼~ 今の妻との出会いというのが、私の中で起きたパラダイムシフトに大きく
前回まで 精神疾患の当事者であるという経験も支援に活かしていきたいと当初考えていた私でしたが、精神保健福祉士として支援の仕事を続けていくにつれ、その思いは小さくなっていきました。 もっと言えば「自分の中の精神疾患はなかったものにしたい」、といったような精神疾患に対する内なる偏見を抱くようにもなっていきます。 やるかやられるかの世界を生きる~統合失調症である私のサバイバル術その㉘~「こちら側」、「あちら側」|せっと|note そんな私の考えにパラダイムシフトを起こすような出会
前回まで 精神保健福祉士として仕事をしていく中で、自分の中の精神疾患当事者であるといった当事者性はだんだん小さくなっていきました。 と言いますか、むしろなかったことにしたいと思うようになりつつありました。 やるかやられるかの世界を生きる~統合失調症である私のサバイバル術その㉗~こころの闇|せっと|note このことの根底には、自分の中に精神疾患であるということに対する内なるスティグマがあったのだと思います。 今回はそのあたりのことをもう少し詳しくお話ししていきたいと思います
前回まで 自分の仕事が認められている、精神保健福祉士としても結構やれている、地域でそんな風に働けるようになり、誇らしい気分になっていました。 やるかやられるかの世界を生きる~統合失調症である私のサバイバル術その㉖~花開く|せっと|note しかしながらその一方で、当初自分の中で大切にしていきたいと思っていた精神疾患当事者であるということも支援の中で生かしていく、といった思いは日に日に薄れていきました。 自分は「支援者」 いつしか事業所のメンバーさんたちのことを、「仲間」