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私は今どこにいる??『熱帯』森見登美彦

数週間前の事である。

私は迷子になっていた。百貨店の6Fで、新宿の西口でランチの店選びでも、行きたい場所も、人生にも・・・と言ったら大袈裟に聞こえるかもしれないが事実だった。

実はこの『熱帯』について前の記事で触れている。

道に迷ってどうしようもなくて、「もうなんでもいいや」ってやけっぱちになっていたときのことである。

本当は最優先でやる事があったのだが「そんなもんやってる場合じゃないわ!!!」とイライラして現実逃避のために手に取ったのがこのぶ厚いハードカバー森見登美彦の『熱帯』であった。

数ページで物語に潜り込み、結果戻れなくなった。

物語の扉を開けるように次々とページをめくる。めくればめくる程物語のジャングルから戻れなくなる。現実と物語とを行ったり来たりするうちに私は自分が今どこにいるのかわからないほど没頭してしまっていた。そしていまだにどこにいるかわからないくらい物語の魔物にスリーパーホールドかけられているのだ。

おいおい、全く内容がわかんないよ。って声が聞こえてきそうである。

まったくその通り!!だって何一つとして説明してないんだから。いや、してるかな・・・

これはぜひご自身で体験していただきたい。

久々に小説を手に取ったということもあったからか森見さんが好き過ぎるのかはわからないが久々にめちゃめちゃ面白かったな〜

面白すぎて『今年の目標はたくさん読書すること!』と言って読み終わった本をいちいち報告してくれる母に読んだことなさそうな森見さんにハマってもらうべく送りつけました笑 
布教活動中!!あー!!もう一回読みたくなってきた!!

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