家の話

もういい年なので子どもを持つかどうかについて考えさせられます。私は家庭を築きたい人とパートナーになることが多く、これまでも肯定しようとしてできなくて、みたいなのを繰り返している。

当然だが、私は自分の家、つまり親、兄弟、自分も好きじゃないので、自分の家庭を持ちたいとは思えません。まず幸せな家庭を知らないので理想を描けない。そして自分の親みたいになるのも怖い。例えば、自分が我が子に同じように「おかんみたいになりたくないな」と思われたら耐えられないし。そして自分の遺伝子をこの世に残したくない。

できれば前向きになれれば一番良いので、同じように思っているけど子どもがほしい人、あるいは設けた人、の考えを知りたいと思いネットを探してたら、「子どもには愛情を与えれば、私のように屈折はしないとわかった」と書いてる人がいてピシャーンとなりました。もちろん、愛してても愛情の与え方を間違えることは何万と例があるけど…。虐待とかストーカーとかね。

これを見てから、今までそんなに深く考えてこなかった、自分は親に愛されてたのか？を考えるようになった。これまでは、愛されてるとも、愛されてないとも感じたことはない、と思ってたけど、少し違うかもしれない。

本人に聞いたら、間違いなく愛してると答えると思う。彼らは私に間違ったことをしたとは思ってない。自分たちの子育てが間違っていたなんて考えたこともない。

私ははたから見れば良い子だったと思います。良い大学に入ったし、名の知れた企業に就職したので。(もうやめたけど)親の期待に応えようなんて意思は全くなく、自分のやりたいことを選んできただけですが、おそらく彼らの理想に沿った人生を歩んできたとおもう。
でも、もしそうじゃなかったらどうだったか、と考えました。もし何かに失敗して引きこもりになったり犯罪者になっていたら？ある学者が、刑期を終えた犯罪者を受け入れてくれるのは大抵、子どもじゃなくて親だと言っていたけど、彼らは私を受け入れるんだろうか？

考えてみた結果、恐らく身元引き受け人にはなってくれると思った笑　世間体もあるし、よそでまた変なことをされるより、家に隠しておきたいと思うのでは？ただ、更生のために協力してくれるとかではなく、義務としてそうするんじゃないかなと思う。本質では子どもを愛してないから、そうなるのでは、と思う。

これは実際私が受けた扱いに表れていて、前記事にも書いたけど、車酔いがひどかったり胃腸が弱かったりといった面にはかなりひどい扱いを受けたと思う。これは「普通に暮らしていける身体を持つ」という彼らの理想にそぐわなかったから拒絶していたんだろうなと。そうじゃなければ、自分が産んだせいで辛い思いをしている家族にあんな仕打ちができるのか…？いまだに分からない。

昔母親が、自分の父親について「今私がこんなにいい家族に恵まれていなかったら、こんなに良くしてくれなかったと思う」と言っていたのを聞いたことがある。母親にとっては、良い家族に写っているのか…。その時と、本質は母親と祖父では一緒だと思ったし、今もやはりそう思う。

私は父親には似てても母親には似てないし、同性である母と似たような親には、正直ならないと思う。でもそれとは別次元で自分のことが嫌いなので、自分の遺伝子を継いで自分に育てられる子がいたら、めちゃくちゃかわいそうだなーと思ってしまう。