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【読了】TBM ITファイナンスの方法論

日本語版を購入してずっと読む時間が取れていなかったのですが、ようやく読了しました!

私自身、IT部門の方をご支援するケースが多いのですが、IT投資に対する効果や、組織全体としてのリソースの最適化といった話は、これまで以上に悩みが深まっています。

また、IT投資管理の領域は、Excelで管理されているケースが多く、ロジックも複雑化しがちで、作成者以外がExcelを触ることができない・・・というのを本当にあるあるです。笑

IT投資管理と一言で言っても、そこに関わるリソース(人・モノ・金・情報など)を管理するためには、IT投資管理(サービス・ポートフォリオ管理)と関連性が深い、財務管理、契約管理、IT資産管理、構成管理(ハード、ソフト)なども含めた情報を整理し、試算ロジックを策定する必要がありますが、それぞれ担当が違うことでサイロ化し、不整合や情報のギャップが発生しがちです。

これらの構造を俯瞰的にとらえ、整理するために体系化された方法論が「TBM(Technology Business Management)」です。


私が仕事の軸としているサービスマネジメントにおいても、この領域は非常に重要でありますが、TBMのように体系化されるまでには至っていませんでした。(各社独自のフレームワークの要素が強かった)

本書を活用することでより、専門能力を保持していない組織であっても、サービスマネジメントのケイパビリティを高まることもでき、とても良い書籍だと思っています。

#以下、Amazonの書籍紹介

ITファイナンス高度化の方法論「TBM」の国内初の解説書
「これはCIOにとっての『ザ・モデル』 だ」 (『THE MODEL』 著者 福田康隆氏推薦)
この本は、「ITファイナンスの高度化」の方法論であり、フレームワークとしての「TBM(Technology Business Management)」の国内初めての解説書。
CIOや企業のIT導入やデジタル戦略の策定を行う担当者が、IT投資を投資効果や事業価値をどう高めるか、会計と経営の指標の中でどう考えるかの方法を解説します。
・IT投資の優先順位付けを改善する 
・ビジネスに必要なITコストを最適化し、変革のための取り組みを加速する
・ITの支出や効果について、最適な形で可視化し、意思決定を迅速化する
・社内外のビジネスパートナーやステークホルダーと共通認識をもって議論を行なう
著者は日本マイクロソフトを経て、現在Apptio日本法人の社長。TBMを実践した富士通、資生堂のリーダーとの対談により実践的なポイントも紹介します。

アマゾンの書籍紹介を参照

TBMを実践するためのツールとして、本書でも紹介されているApptio社の記事も下記で整理されています。基礎から学べるので書籍を読みつつ、記事で知識の補完してみてはいかがでしょうか。


また、以前ご紹介したクラウドのコストマネジメントの方法論であるFinOpsについても関連性が深いので、ご興味ある方はご参照ください。

本日は以上です。ありがとうございました。

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