[読了]システムを「外注」するときに読む本
本書はシステムを外注する発注者側の立場にたった、ITプロジェクトを成功させるための要諦を7つの物語でまとめて書籍になります。
私はベンダー側の立場で仕事をすることがほとんどなので、その立場から読ませて頂きましたが、現実によく起こる物語に対して、発注者側がどういう心構えで臨めばよいかをわかりやすく説明してくれます。
特に私が大事なだなと思った要諦は、「発注者側も受注側もお互い隠し事なしにプロジェクトを進めること」です。
例えば、ベンダー側に予定していたスキルの要員を確保できなかったとか、予定通り開発環境が準備できなかったといった問題が発生した場合、ベンダーはそれを素直にタイムリーに発注側に伝えることができるでしょうか?
仮に伝えたとしても、発注側に「それは御社の問題なので、私たちには関係ありません。そちらで何とかしてください」と言われたら、ベンダーは他に問題が発生しても伝えようという気持ちになるでしょうか?
プロジェクトを誰もが成功させたいと思っているのに、「問題だとわかっているのに伝えない」ことでプロジェクトが失敗してしまうことがいかに多いことか・・・。
発注者側と共有する課題管理表と、自社内で管理する課題管理表が別にあって、2重管理になっていたりするケースってよくありますよね・・・。
プロジェクト成功のために必要とあれば、発注者側ともめたとしても伝えることはちゃんと伝える、これこそがプロジェクト管理、およびプロジェクト成功の肝である・・・と本書を読んで改めて理解しました。
上記の内容は本書の一部になりますが、もしご興味ある方は、ご一読いただければ幸いです。
本日は以上です。ありがとうございました。