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読書感想まとめ

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2022年3月の記事一覧

裏舞台で働く者たちの爽快な青春ドラマ

こんにちは、せ→る→です。 今日は、松岡圭祐さんの「ミッキーマウスの憂鬱」の感想を書いていこうと思います。 著者:松岡圭祐 出版社:新潮社 (敬称略) 後藤大輔は、夢を与える仕事がしたくて採用面接を受け、準社員として合格。ひたすら裏方で着ぐるみをキャストに着せる美装部に配属されます。 最初はこの後藤の馴れ馴れしさがすごかった 笑 初日なのに挨拶しなかったり敬語使わなかったり…こりゃ周りから冷たい目で見られるよ💦 * ある日、ミッキーマウスの着ぐるみが紛失し、後藤と

少女よ、長い夜を戦い抜け!

読書にハマって1年が経ちました。 こんにちは、せ→る→です。 丁度去年の今頃読書にハマり、読書ノートを書き始めました。読みたくない時期も数週間くらいありましたが、ほぼ毎日読書時間を確保しています。 特にここ一カ月は本が読みたくて読みたくてしょうがないです。 読書好きな友達があまり周りにいないので、家族や友人に「今読んでるこの小説が面白いんだよ!」と熱弁していますが、できれば共通の本の話題で盛り上がりたいなぁと思う今日この頃です。 * 今日は、福田和代さんの「梟の一

決して人に慣れぬ獣と竪琴を奏でる少女の物語

こんにちは、せ→る→です。 前回書いた読書感想文で嬉しいお知らせが届きました✨ 今日は上橋菜穂子さんの「獣の奏者」(闘蛇編・王獣編)の感想を書いていこうと思います。 <あらすじ> 獣ノ医術師の母と暮らす少女、エリン。ある日、戦闘用の獣である闘蛇が何頭も一度に死に、その責任を問われた母は処刑されてしまう。孤児となったエリンは蜂飼いのジョウンに助けられて暮らすうちに、山中で天を翔ける王獣と出合う。その姿に魅了され、王獣の医術師になろうと決心するエリンだったが、そのことが、や