聲と馨
その生活
その生き方
辛くないなら
誰かにも
優しくて
同じように
わたしって
誰かって
普通に
考えてみると
難しくないのに
わたしなら
心配された時よりも
ずっと前から
なるように
なるべくなら
たぶんの先に
辛くなったのは
傷つかないものと同じ
話さなかった
離さなかった、なにも
その感覚に
想いを寄せても
気持ち悪く
ならなかった
柔らかくなったと
甘くなったと
ひととして
このLIFEが
憧れていた
いつも
わたしは
かわりのない心を
掴むよりも
握りしめるよりも
柔らかくなった
日々の中で
段々と
適したように
形はなくなった
涙を流したのよ
わたしのために
あの日
後悔しなくても
自然になる
戻るから
元の場所へ
また会えるから
その感覚のまま
目が醒めた
朝には
わたしの傍に
あなたがいた
明日になると
かわりのわたし
見つけたのは
あなたが残したもの
聲と馨
自由となるような
わたしにはなれたから
なにも
かわりなく
一つとして