Deep Impact
『君は衝撃的だ』
私にとっての
鮮烈なのだから
成る可くなら
色鮮やかなものを
私に手渡したら
ソッチ側の
彩りは
色色な
様様な種類
色取りどりの鳥となり
アチラの頭取が
カシラ役を勤め
彼の時給は
時速220kmで
空を飛ぶことだけを
昨日よりずっと遥か
過去の昔話に例えて
敢えて
会ったばかりの老人を
讃えながらも
尊敬の眼差しとは
言えない鋭いメツキ
金色の
鍍金(メッキ)を施した
花弁の内面的な美しさ
優しい心と新しい試み
Ado気ない愛情に包まれ
真新しい商品ばかりを
必死に追い求めては
お買い物先の途中で
アチラコチラの
迷子の道案内もしたけれど
余りに自信はなくて
自分を信じられずに
迷子の娘に
『それってホント?』と
真顔で問い質したら
疑いを持たれたと
迷子の娘は
勘違い
紺色の
チェックのワンピース
ボタンの掛け違いをして
一目散に
全面ガラス張りの
生命維持装置
空気の薄くなった
角部屋から逃げ出した
外の世界に飛び出した
結局、誰一人として
後を追うことはしなかった
老人も例外になく
すべての可能性を諦めた
けれど
その理由を
今の僕が一言で
端的、シンプルに
唯の日本語に訳したなら
丁寧な説明文を
あなただけのために
綺麗に描こうとするなら
やっぱり
『君は衝撃的だ』った