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幹線

途中までは
うまくいっていたのに

結果的には
最悪のケースに

1番
誰もが
期待していなかった方に

何故だか
理由はわからないけど

何処かも
わからなかった現実に

希望した時間に
『のぞみ』は発ったのに

僕の
はじまりは
丁度始まる
最初のウチに

『もう駅に着くの?』

ホントは
まだ
もうちょい
先で良かったけど

慌てたね、やっぱり、案の定
焦ったね、やっぱり、汗だく

誰も
その名前は知らなくても
だんだん速くなったのは
結論、オシリ

昆虫かどうかも
実は、知らなかった

脚は6本、触角も2本だけ
羽は4枚、背中に付いてる
翼の色は薄い透明
生命も腑も美しく透けて見えた

だから、結果が悪くても
そんなに他人の感情
優しさを気にしなくても

消えてなくなるより
遥か
ずっと先に僕は

今、この世界に
存在しただけのこの感覚を
痛みや苦しみや傷ではなく
死をイメージすることなく

暗闇からでも
ココは
ジゴクじゃないなら
まだ、ジコクは
四時半だったから

飯を食った
夜は直ぐ寝た
君とも遊んだ

理由もなく
訳もなく
意味もなく

昨日と同じ
楽しみのために
今日も
暗くなるまで練習をした

最悪じゃないのは
自分でもわかっていたから
幸せだった、充分に、存分に
満たされなくても充たされた

ソーダ、自分のせい
全部、僕の責任だった

みき、きみ
ミキ、キミ
幹、君

同じコトバをくり返す
お子様達に
ある程度の
愛着が沸いたなら

心は
健やかなまま
靱やか
爽やか
酸味にだって
自分は
美味しそうな顔してると

今は未だ
明日なき
今日だから

生きていけるということ

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