花の詩
まったく
自分には
響かなくても
あるひとには
そのことばの響は
とっても
素敵なものになり
まったく違う
ボクが
君にさっき聴いた
花詩(はなうた)とは
違う音色で
そのたったの
メロディだけの名曲は
或る日
ボクにとっての
必然の物語であったり
そして、また或る日
君にとっての
偶然の賜物にも変わる
素敵なこと
単純に、それは
ボクにはわかるんだ
何故、どうして
ヒトとヒトが出会うのか?
なぜ、君とボクが
今もこうして
こんな風に
涼しい顔で
真夏の空の下
アスファルトの道を歩いているか?
それは
互いが
違いを
求めたからだ
そのタガイは
他害ではありえなくて
誰一人
何一つとして
傷つけることがない
傷つけたりはしない
君も、ボクも
もう二度と
自分という存在に傷つかない
もうボクらは
傷つく必要がない
自由なんだ
過去の
哀しいデキゴトが
未来の
楽しいイベントを縛ること
それは単なる
ボク側の思い込みだった
『そっちはどう?』
『君にとっての、その花詩は?』
もっと
ボクがさっき
ついさっき
思いついた
このイメージ
真剣に
深く
君を想像したよりも
君自身の気持ち
『今』を
『柔らかく』してくれているかい?