《真昼の月》
夏の終わり
蒸し暑い日差しのなか
ぼんやりと
月が浮かんでた
どこか白々しくて
控えめなのだけど
よく観ると
たしかに美しい
青い空
紺碧の空をバックに
ひっそりと佇んでいる様は
これからの僕の
理想形だった
あんな感じで
他人や社会と
関われたらと思う
誰の道を
照らすこともない
恩を着せることとは
全くの無縁
それでいて
観たニンゲンは
ほんのりとした
安堵感すらおぼえる
なんて素敵なのだ
まるで詩のような
そんな風に
思ってしまった
昼休みの一時
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