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Chronic [lˈʌv]
虚しさに
孤独の闇に
心が蝕まれる前に
君の声が聴きたく
もう一度
素直さについて
話したくなっていた
0になりたいなら
元通りになりたいなら
どうしたらいいの?
僕にも
教えてくれるかな
と君に問い質した
随分と
昼間も肌寒くなった
季節は冬に入った
だんだんと
あの時って
もう夜だったよね
窓の外
たしか
空が暗かったような
気持ちは沈み込んで
薄暗いリビング
ベッドに横になって
ivory調
monotone colors
天井の向こう
未遂の優しさ
距だけ
見上げたり
傍、隣りに
見詰めたり
してみたけれど
時間が期待通りに
経ってくれなかった
そういう話が嫌いでも
好きな人くらいは居た
あなたのことくらいは
愛せた、人並み、当たり前に
信じたくないなら別に
僕のせいにしたらいい
不公平は社会の在り方だと
勘違いした様子、気のせいで
可笑しくない頭、マトモさに
精神を病むより先に雨は止む
矛盾なんて、不条理なんて
自分を守る、言い訳なんだ
愛とは関係がないなら
人を愛していたとして
立派になったりはしない
誇りに感じないから
自信にならないという
強くなる必要がないなら
昨日よりも傷ついたりは
明日が同じ重さかどうか
知らなくてもいい
思い出は思い出
懐かしいだけの
見誤った過去の話になる
切なさは感じないという
愛しさは目の前のあなた
恋愛対象は君だけなんだ
0にはなれなかったから
少ないけれど、このくらい
救えないけれど、このまま
経ったばかりの刹那を
今の僕が肯定できるように
自分のことくらいはいつでも
書店は日本最大
立ち読みし放題だった
大好きな画集
頁をめくるよりも楽に
幸運を届けたいと思う
買ったばかりの新製品を
紙袋から取りだす瞬間の感覚
永遠にお気に入りのセンス
わざわざ温める必要はない
最初に
便利さを手に入れるだけ
忘れ物と宿題は
通学路を遡って
取りに行かなくても
欲しがるだけで大丈夫
明日は買えるんだ、僕にも
同じ円で、その縁でも