真夜中の詩

暗い部屋にいるけど
ボクの気持ちは暗くない
むしろ、明るい
明るい気持ちは気持ちがいい
どうしてだろう?
なぜ、明るいのかもよくわからない
まあ、いいのだ、これで

暗い部屋は?なぜ?
たぶん、真夜中だから
電気や照明は消してある
昔は消すと、暗いと眠れなかった
なぜかといえば
怖いのよ、暗闇が
誰かがいる気がして
実際には誰もいなくても

感触だけの世界ってキライ
ボクはキライ
なにを触らされるかわからない
なにを食べてしまうかわからない
君なんか信用できないし
ボクは君を信じない
ヒト(他人)は信じられない
信じたことがない気がするな
たぶん

ホントのことを聞かないし
言わないし、はなしには触れない
上っ面の会話をケイゾクするだけ
別に、さみしいとは思わなかった
けど、さみしくなるよ、時々ね
暗い部屋で眠れなくなると

今はもう
眠れるようになった
部屋が暗くても
怖い夢もあまり見ない
眠剤は2種類飲むけれど
いいの、それで、ボクは
精神が安定してるから

孤独の部屋って知ってる?
たった1人しか入れない部屋
自分だけの部屋
家具も
なにも置いてない
カーテンもない
窓もない

あるのは
テーブルと2つの椅子だけ
椅子がもう一つある理由が
ボクにはわからないんだけど
とにかくあるの
お客さんでも迎えるように

孤独なのに
体と心は
ここに入ると
だいぶスッキリする
時間は一時間くらいかな?

部屋から出て
ボクはテレビが観たくなった
けれど、ウチにテレビはなかった

暗かった部屋は
もう暗くはなくなった
ボクの目が慣れたのかもね
瞳孔は開いているのだろう
夜会に参加する猫のように
スマートフォンの青白い光を集めるように

そして、ボクはテレビが観たい
深夜番組
けれど、もうすぐ四時
二度寝したいな
明日の朝がくる

ボクの気持ちは明るいから
何も心配してないんだけれど

『君はボクのこと心配してる?』
『いや、たぶん』
『まだ寝てるよね』

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