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Tombow

鳴いても
泣いても
買われなくても
代われなくても
飼われなくても
他の誰かじゃないような物語
永遠じゃなくても構わない話
目の前、すぐ隣りに居たよな
座っているだけの背中にも
柔い、温い、生半可な気持ち
可能性がなかったはずなのに
余らなかった、貯まらなかった
残せなかった、出来なかった生命
五分の魂が在ったとしても
Tombowの鉛筆で描いたら
虫眼鏡で拡大しなくても
痛みは痛みのまま
すぐにカサブタなら取れたから
途中で剥がさなくても
チョッピリが痒くても
跡形もなくなる前には
鶏は鳴いた、翌朝には
僕も泣いた、夕方には
君だって知らなかった名前を
キャラの気持ちを読んでいた

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