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CENTER OF GRAVITY

自分しか
この世界には
まるで存在していない
かのような

孤独感と暗闇に
対峙するための勇気は
たった今、捨てた

過去の幼い自分を
ano僕を廃棄した

『然様為羅』を
1言だけ
他人事のように

素面のまま
顔色を
一切変えずに
ショウメンに言い放つと

世界の色が
Full Colorに
Blu-rayの
理想的な
ホワイト・バランスに

僕の視界は
知らぬ間に
拓けていく

間接照明の
黄色い光に
占められてく
存在・マルゴト
塗りつぶされてく

未来側に在った
新しいだけの扉が開いていく
音もたてずに
ノイズが脳裏から消えていく

クリアさが売りのシャープネスな世界

僕は真ん中
ちょうど
宙芯に居た

世界の
宇宙の中心に

パノラマな世界
日付変更線上に
経度、緯度も
井戸の水温も
特に
気にはならなかった

昔の事は
傷は癒えた
憶えては居ない
オモイダセナクナッタ

一生
一緒に
君の優しさを
情動で包み込み
抱きしめながら

今が続くと
この感覚が
さらに
いつまでも
ずっと続いたら良いのにな

其れくらいしか
思わなかった
他には名にも
何一つとして

無気質の
自然の連続のなかに
すでに含まれていた

今はもう
何も想わなかった

得体の知れない
違和感
ウシロメタサと
罪悪感は
消えてしまった

全ての
間隔の中心には
確かな形の自分が居た

確実に
僕は存在した
感覚はピース
パズル(片)ではなく
パネル(面)だった

君の隣
すぐ傍
すぐ側

指で触れられる
柔い手が握れる距離感で
温かさと36.4℃の体温を
素肌のハダイロを感じて

現実と
事実の
狭間を
必死に、必至に
今を生きていた

一所懸命に
深呼吸をしていた

『完璧』も
『永遠』もなければ
『絶対』は
最期(おしまい)にもない

僕には
縁のない言葉
全くの
有り得ない話

単なる
それは
被害妄想ではなく
空想(Fantasy)だった

精神は
落ち着いた

そして、漸
重心は
思い通りの位置に定まった

世界は
2個の黒い瞳から観て
ちょうど真ん中

僕のすべて
この想いの

『中心』となった

『後悔』などなかった

何もなかった、僕には

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