その理由

あなたの
ホントを

一度も
想わなかったこと

それが
それだけが
ぼくの失敗だったよ

遣りたくなかったこと
自分の気持ち
素直さに
今に
ちゃんと
向き合う勇気がなかった

君の瞳を見つめること
何故か
どうしても
怖くてできなかったこと

だんだん知っていくなら
別のはなし
もう一つの物語は
誰のものでもなくていい
ぼくのものじゃなくても

悟りはひらけなくても
哲学者になれなくても

他のひとには
大人の生活には
逸れぞれの
事情があったから

気にしなくてもよかった
そんなには

ミスったわけじゃないこと
失敗にはならなかったこと

間違いではなかったこと

たしかに生まれたことを

何度でも
あなたの傍で
味わうだけの

僕だけの

たった今

たった一つの

生きる理由になった

ぼくは
君の笑顔を
昨日よりも
可愛く
素敵にすること

それだけを約束する