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North Flight

昨夜(ユウベ)も
夢をみた

けれど、目が醒めた途端に
きれいに記憶から消えた

嫌な、良き
どちらかもわかんなかった

だから、夢という

そう、現実、事実では
有り得ない事柄の集まり
概念的な要素

つまりは
自分自身の拘りと
囚われによる
ただの現象

幻想に過ぎなかった

知り合った事のない
女性たちの顔が
何名か、居た
出てきたような気がした

キャスティングに
狂いはない、筈だ

頭が可笑しい
だけではなく
その変には
すべて理由
根拠は存在する

脳裏とは
存在の証明であるから
卒業証書よりも
実際には
その想いは重い
自分自身にとって

マイ・アルバムに
写真は1枚も残ら
カメラで撮らなくても

大好きなひとが
毎晩、夢に出てくる

そんなに
都合は良くはないから
僕の夢は
たいしたりしなかった

昨夜も
一体全体
何に怯えている?
脅えている?

恐怖は死か?生か?
それとも、未来の挑戦か?

ポジだろうか
ネガだろうか
よくわからない

結局
現実問題として
生きちゃったのが
生まれちゃったのが

僕の夢の
プロットを紡ぎ出したなら

存在理由にも
メリットはなくなった

僕の
死にたいする憧れは
実際のところ
君の憧れにも似ている

消えるのが
なくすのが
失うのが
ラクだという確信があるから

すべては
なくなった後に
考えたいと思うんだ

終わりが
死を示すなら
考える必要はなくなった

無は
美しいから
色が無いって最高じゃん

透明だよ
透けて見えるんだよ

中、内側まで
スケルトンみたいに
ミジンコみたいに

内蔵も
考える事も
食べたものも
さっきついた君の嘘も
一目瞭然となる

嫌?キライ?どっち?

見透かしたのは
僕じゃないよ
君の身体が
透けちゃってるんだ、透明に

だから
ニンゲンではありません、君は

もう
生きる意味も
価値も、勝ちも
必要はなくなりましたので
ご安心ください

今後は
コンゴとしてのみ
存在します

やっぱり
最高だと思った

透けた君の身体は
美しかった、ホントに

大丈夫
僕は、君を、愛せる、永遠に

心配なら
全部、残さず
食べてあげるから

痛みはないし
不安もないし
味気もない

僕の細胞
DNA
染色体の一部
栄養素となって
すぐ隣りで生きてくれ

本望だ
僕に異論はない
色々はない

透明な存在
無色なんだ
僕たち

望み通りに
希望は叶えられた、ちゃった

全部、水に流してしまおう

キッチンの排水口に
泡々のまんま

ほら
楽しみしかなくなった

ね!

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