日清

一人前の
塩っぱい味の
カップ・ヌードル

熱湯
お湯を注いで三分間
たったの
180秒で出来上がり

誰が作っても
その美味しさは
永遠に変わらない

100年間
変わりようのない味が
世界中の人々
平等な
合理的な社会
一般的な幸福感に

年相応
身の丈
上等な
Happinessとなった

全部
最初
原始的に
知ってる方の
無垢な子供だったけど

知らないフリを
満遍なく
全体的に
白ごはんにもふりかけた

たまごの黄身は
先に固まった
白身も固まった？

みたいは
あくまで
見たいであって

僕の魅たいは
君の観たいとは
だいぶ違っていて

塊もしない
自分の
発明ではない
アイディアは
半透明のトロ
白身の心地良さは

ホントの
チャチな
安心感にはならなくて

今夜も僕は
安らかに
眠れたりは

しないを
したくないと
したくないを
余計なお世話だと

ムダ遣いしたような
過去の自慢話を
君は
鏡餅と一緒に神棚に載せた

授業中
一度も
手を挙げなかった
生徒会長にも
人並みの悩み事は在り

垢の他人にも
綺麗なひと
美しい想い出
消えた存在にも

心の傷
トラウマ
暗いはあった

実際にあった
在ったのなら

切り取り線
唇と唇に
お互いの味覚が
一箇所にピッタリと
重なり合ったなら

それは
誰が
どのタイミングで
醜く眺めたって
The First Kissにかわりはない

恋愛対象
狙う年齢層が
かわらないのは
とっても良い事

何時までも
替わらないのは
良い事なんだから

疑わなきゃ
良いだけの
事象となる

未解決事件にも
ならなかったし
この話に
そもそも
記憶の喪失はない

Happyな方の
終わり方を
選りに酔って

最終的に
結果的に
選んだのは
僕だったから

それだけは
今はまだ

吉兎も
黄身も
その接吻

玄関口に出たら
挨拶とお世辞は
社会人には必要

まず最初に
正確、丁寧に
サインするのだけは

絶対に忘れないでね

カップ・ヌードル

冷めないうちに
伸びないうちに