《Eternal Friend》

物凄く
荒みきった日常が
今の僕にとっては
生きる糧となっている

聴いていた音
観てきた映像
すべてが
僕を加速させる

薄暗いと
思っていた部屋は
灯りをつけなくても
何がどこにあるのか
わかるようになった

ざらついた手触り
僕のすぐ隣りには
チェコスロバキア製の
古めかしい椅子がある

かつては
君が座っていた
今はもう
誰も座ることがない

もうすぐ僕は
この部屋を出る
永遠のお別れだ

過去にあった
多くの傷や哀しみは
一つのパッケージとして
心の奥底にしまわれる

僕の方から
自分から
箱を開けることは
決してないだろう

なにもかも
忘れてしまおう
未練はない
君の顔も思い出さない

忙しく
過ごしていれば
ニンゲンの生活など
僕らに
たいした差はない

誰だって
いつか死ぬ
僕だって・・・・・・
そして
また君に会える

僕らは
永遠に
友達なんだ

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