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◇好評連載【子どもたちのメッセージ 172】~元気が出る手紙~

 私が二年生のころ、二年一組のお友だちは三十人いました。女の子はやさしい子がとてもたくさんいて、男の子もおもしろいお友だちがたくさんいました。たんにんの先生もやさしくて大好きな先生でした。毎日、お友だちとおしゃべりしたり、遊んだりするのがとても楽しかったし、先生のじゅぎょうをうけて、いろいろなことが分かるとおもしろくて、わたしは学校をお休みしたいと思ったことは一度もありませんでした。

 お友だちがお休みすると、二年一組では、「○○ちゃんにお手紙書いてくれる子いるかな?」と先生が聞いていたので、わたしは、「書きたいです!」と言ってお手紙を書いていました。それは、お手紙を書いてもらえたら、お休みの子もうれしい気持ちになってくれると思うし、私も元気になって早く学校に来てくれるといいな、お手紙よろこんでくれるといいなと思って書いていました。わたしのほかにもお手紙を書く子が何人もいたので、きっとみんな元気になってほしいなというねがいが同じだったんじゃないかなあと思います。

 わたしはあまりかぜをひかなかったので、お休みをしたことがほとんどありません。けれど、ねつが出てお休みになってしまったことがあります。あまりお休みしたことがなかったので、みんな何をしているころかな、と気になったりして、早く学校に行きたいなと思っていました。

 夕方になると、お友だちがれんらくちょうをとどけに来てくれました。れんらくちょうを見ると、クラスのお友だちからお手紙がたくさんあって、うれしくておどろきました。お手紙には、早く元気になって学校に来てね。みんな心配してしまっているよ。などと書いてありました。それを見て、たくさん元気をもらったので、もっと学校に行きたくなりました。

 お手紙は、あえなくても気持ちをつたえられるすてきなものだと思いました。すごくうれしかったので、そのお手紙は、いまでも大切にとっておいてあります。

     大石  莉央 ( おおいし  りお )
     埼玉県 幸手市立行幸小学校 3年( 令和元年度当時 )

本稿は第19 回作文コンクール「心あたたまる話」の受賞作文です。
原文のまま掲載しています。    
             ( 主催・一般社団法人人間性復活運動本部 )

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