死刑制度廃止が意味すること
欧州では人権の観点から死刑制度反対を掲げる国が多い。日本かーリベラルもそれが唯一の正しい理想の道だ、と言って、相変わらずヨーロッパがいかに進んでいるかと欧米礼賛を繰り広げる。
しかし、実際に死刑が廃止されたフランスでは廃止に反対する者の方が多数派だったというのはほとんどの人が知らないことだろう。世論の反対多数にも関わらず死刑廃止は強行された。
「倫理的な問題については多数決を取らない」信条によるものだそうだが、普通に民意の無視だし、独裁の正当化では。
そもそも死刑を廃止するということは、人権がー、とかばかりが議論されるけど、現実には死刑レベルの凶悪犯罪者を死ぬまで国民の血税で養い続けなければいけない、ということを意味するのだ。綺麗事ばかりでなく、現実の負担にももっと目を向けた議論がされるべきだろう。
毎日真面目に働いて納める税金が救貧の為ならともかく、凶悪犯罪者を養い続ける為に消費されるとなれば、世論の反対を招くのもそりゃ当たり前だろう。にも関わらず、この視点が議論に上るところを見たことが無い。
人権がー、とか抽象的な理想論ばかり掲げる人は、そもそも社会的・経済的に恵まれていて、少々税金の負担が増えても痛くも痒くもない人達だ。自分達が負担を負う立場ではないから、庶民の苦労を無視して独善的正義を貫ける。貴族リベラルの自己満足だ。
「倫理的」で「立派」に見えるような政策決定は「民主主義の勝利」ではなく、むしろ民意を無視した独裁によって成り立っていることが多い。
自己満足な貴族リベラルは早く終わってほしい。