ハイブリッド開催にこだわるLayerXの技術イベント
こんにちは!LayerXで技術広報を担当している @serima です。
2024年、LayerXはオフィス移転を機に多くの技術イベントを開催する環境を整えました。約半年で実施された技術イベントは39回。単純に計算すると、週に1回は必ずイベントが開催されていたことになります。
また、これらのイベントの半数は、オフラインとオンラインを融合させたハイブリッド形式で行われ、技術広報活動の基盤として大きな成果を上げました。本記事では、LayerXがなぜハイブリッド形式のイベントに注力しているのか、そしてその裏側にある課題や工夫について紹介します。
オフィス移転とイベントスペースの誕生
オフィス移転前、LayerXが開催できたイベントは非常に限られており、小規模なものを月に1度行うのが精一杯でした。しかし、移転後は大規模なイベントスペースを手に入れることで、頻度と規模の両方を大幅に拡大することができました。社員の間でもイベントスペース設置への期待は非常に高く、移転前の段階から多くの声が寄せられていました。
正直、ここまで多くの技術イベントを実施することになるとは思っていませんでした。しかし、結果的にイベントスペースの設置は、オフラインでの交流の場を提供するだけでなく、オンライン配信を通じて遠方の方々にもその価値を届ける重要な基盤となりました。
移転直後、941さんにもお越しいただき、たくさんステキな写真を撮影いただきました。その節はありがとうございました!
ハイブリッドイベントに注力する理由
LayerXがハイブリッド形式に取り組む理由は、オフラインの“場”の力を活かしつつ、オンラインで幅広い層にアクセス可能にするためです。特に、お子さんがいて現地参加が難しい方や、遠方に住む方、多忙なエンジニアの方々にも技術的な知見を可能な限り届けたいという思いがあります。
LayerXの行動指針である「徳」や「Bet Technology」の観点からも、ハイブリッド形式は重要です。LayerXだけでなく、共に登壇してくださるスペシャリストたちの知見を広く社会に還元し、技術コミュニティ全体の成長に貢献することを目指しています。
イベントスペースには配信設備が整備されており、オンライン視聴者にも高品質な体験を提供できるようにしています。これにより、現地に来られない方々にもLayerXの技術イベントの魅力を届けることが可能になりました。
こうしたお声も聞くことができ、ハイブリッド開催の意義を心から感じました。
難しさと運営の工夫
ハイブリッド形式には多くの利点がある一方で、運営面での課題もあります。
難しい点
リソースの必要性:配信担当者として明確に1–2名をアサインする必要があり、人員の工数がかかる。
技術的な難易度:オフライン現地の場とオンラインの場、双方を同時にコントロールする必要があり、比較的高度なスキルが求められる。
ハードウェアの問題:音響、スライド投影、カメラ操作など、トラブルが発生するリスクが常に伴う。
工夫
LayerXでは、配信に関心のあるメンバーを中心に運営を分散化する取り組みを行っています。経験を重ねたメンバーが主体となり、属人化を防ぐ努力をしています。ただし、この領域は完全にマニュアルで解決できるものではなく、実際の経験が重要であると感じています。
実績データと課題
ハイブリッド形式のイベントは、オフラインの3–4倍の集客が見込めるものの、オンライン枠での参加率は約半分程度にとどまります。
例えば、「Unleash Next.js – LayerX Web Frontend Night」では、オンライン参加申込が221人に対し、実際の同時接続数は100名を少し超える程度でした。
また、オンライン参加者にアンケートを回収する難しさも課題として挙げられます。アンケート回収率は非常に低く、この領域での工夫が今後の課題です。(知見をお持ちの方、ぜひ教えていただけると助かります…!)
イベント参加者のお声
イベントに参加してくださった方々からは多くのポジティブな反応をいただいています。一部の投稿を以下にご紹介します。
運営スタッフとして現場に立っていると、またお会いしましたね!という「いつメン」も登場してくださり、これは明確に場の力を感じる瞬間です。こうした場を通じ、ファンになって頂けていると嬉しいな、という思いです。
今後について
LayerXは、オフラインとオンライン双方の価値を高める取り組みを継続していきたいと考えています。これまでは最低限のクオリティ担保を水準としておこなってきましたが、イベント参加者の体験を向上すべく、各種施策を検討しています。また、配信運営の属人化を解消し、より多くのメンバーがイベント運営に関与できる仕組み作りにも取り組む予定です。
各社でのオフライン回帰を皮切りに、オフラインイベントは今後も増加傾向にあることを見込んでいます。一方で、当然ながら参加者の方々の時間は有限です。その貴重な時間を価値あるものにするため、魅力的で意義深いイベント企画を積極的に追求していきたいと考えています。
技術広報活動を通じて、LayerXは技術コミュニティと社会にさらなる価値を提供していきます。
宣伝
イベントのアーカイブ配信は YouTube チャンネルを通じて行っていますので、よろしければチャンネル登録をお願いします。
また、Xの公式アカウント(@LayerX_Tech)では、LayerXの技術発信をほぼ毎日投稿しています。ぜひフォローをお願いします!
このように、技術発信の文化が溢れるLayerXに興味のあるエンジニア、プロダクトマネージャー、プロダクトデザイナーの皆さん、ぜひ一緒に働きませんか?全事業部、積極採用中です!
今回ご紹介したイベントスペースにて、1/15(水)に、プロダクト職種向けに「大 Casual Night for Dev 〜新年会〜」を行います🎍
社員の直接的なお知り合いに限ってはいるのですが、もしご興味ある方がいたら、こっそり @serima 宛に DM を頂ければと思います!
美味しいご飯やお酒(ソフトドリンクもあります)を楽しみましょう!