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すずきせり
2020年3月21日 09:07
頭の片隅で聞こえていた声が、次第にはっきりしてくる。その時間は大抵は朝6時台で、まだ暗い中ながらもしっかりと太陽ののぼる気配がみえる。「ええうー、あー、えーえーう」母音だけを紡いだ甘く、しかし懸命さを感じさせる息子の声。ボリュームは結構大きい。「もう起きたの」とか「朝だねぇ」とか言いながらとりあえず寝ながら手を繋ぐ。そのままうつらうつら、息子の歌声のような叫びのような声をしばらくきく。私は