寄せ集め部隊/後日談
「それじゃあみんな!任務お疲れさん!!乾杯ーーー!!」
みんなの初任務の成功と、寄せ集め部隊結成を祝してお茶で乾杯。
俺とグリムスさんで探して予約を取ったレストランで。
大鍋の料理が並んでいる。
「よくやってくれた。輝かしい初任務だな。さ、食べてくれ。値段は気にするな」
「お言葉に甘えて、頂きます」
みんなで食べて話して、楽しい結成祝いはすぐに終わったように思えた。
絆が少しずつ深まっている・・・といいな。
帰ったらさっさとシャワーを浴びて、思いのほか疲れたからみんな揃って早く寝た。
次の日起きたら、グリムスさんが新聞を読んでいた。
「お早う、マイク。まだ寝ていてもよかったんだが」
「おはようグリムスさん。目が覚めたし、早く寝たから。二度寝しようと思ったけど」
「別に、何もなかったらそれでもよかったかもな」
「あれ?なんだろう」
机の上に置いてある一枚の手紙を取る。封は開けてあったからすでに読んだのだろう。
「それか。新聞と一緒に郵便受けに入っていたんだ。喜んでくれ。入隊希望者からだ。後で皆と話し合おうと思う」
ガリアーノのフレンチトーストを全員で食べながら話しをまとめる。
入隊希望者はクリストファーという男性。医者であるが、親友の裏切りで批判を浴び、免許を剝奪されてしまった。
彼は手紙に「落ちこぼれでよかったら、仲間として引き入れて欲しい」と書いていた。
困っている人を助けるのが俺らの役目。答えは満場一致。
「決定だ。彼に返事を書く。異論は無いな」
グリムスさんはそう言うと早速、
「善は急げだ。郵便局に切手を買ってくる。封筒と便箋、のりも無かったか」
三郎の散歩も兼ねて出掛けて行った。
日差しが暖かい休日。のんびりしたって時間はたっぷりある。今日は何もしない日にしてもいいが、俺はそれだとつまらないと感じる人間。
洗面所で歯を磨いている松井に
「サイクリングと買い物行こうぜ」
町まで降りていく事を提案した。
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