失禁。
かかりつけ医の手技、手法はすべて信頼している。
なので今回起きたことも複合的理由があり、
自分が状態がよくないのに
甘く見積もったことが主原因である。
ということが、大前提で話を進める。
いろんな検査結果が出揃って、
そのなかには嬉しいニュースもあった。
いちばんうれしかったのは、
脳への転移が見つからなかったこと。
麻痺になることが嫌なんじゃなくて
麻痺になったら余計に生きづらい気持ちが強くなり
状況環境的に人が介入してくると
死にたくても死ねない状況が強くなることが
とてもいやだった。
やったー!
しばらくはじぶんの身体を以前からと同じように
感じて動かせることはひとまず安心だ。
そして、遺伝子検査で点滴やオペでなく
服薬治療になりそうだということ。
通勤スタイルを変えなくていいのは
ストレスのためには
めちゃくちゃうれしかった。
しかし副作用はしっかりあるよ、と釘を刺され
単純には喜べない。
はーい。おとなしくしてますよ。
そしてレントゲンみせてもろたら
肺、真っ白。
この1ヶ月で胸水がかなり増えておる!
そりゃー、夜眠れないはずだわ。
術後との対比でよけいにはっきりと理解する、
そして今日抜いてくれるということで用意していたら
部分麻酔が入り、肝心の注射針が刺さった瞬間
頭の中がぐるりとまわって、
脂汗がびっしゃり。
たおれるたおれるーといってるうちに
目が回ってベットに倒れた。
看護師さんや先生がいたので
ソフトに寝かせて貰ったのだが。
自分としては完全に脱力した。
胃から迫り上げてくる吐き気、頭痛、
そして強烈な排尿感。
トイレに行かせてください〜と嗚咽もらして訴えるも
血圧がひくすぎて動かせません、ここでしてください、
大丈夫だから、といわれる。
わかるけども〜
着替えとかあるからでしょ〜
排泄清潔管理してくれるからでしょう
〜
とにかくはずかしいの〜
ひとりになりたいの〜
泣きながらトイレトイレと連呼
鼻水も咳も痰も吐き気も全部でどろどろになりながら
トイレにいかせてぇと泣いてる図は地獄。
そして、一瞬意識を失って
気がついたら題名の通りでした。
その後おちついて、車椅子でトイレにつれてってもらい、綺麗にしてもらう。
私は完全に便失禁もしてるかとおもっていたから、それは大丈夫だった。
せ、セーフ。
そのご、点滴をいれてもらいみるみる回復。
会社に電話いれられるくらいに。
明日仕事やすみたくないし、
夜の安眠のために
胸水ぬいてもらいたいから、
もう一度看護師さんを通して
抜いてもらえないか、きいてもらったが
血圧の回復がまだまだひくくてだめだった。
そのかわり明日の予約と診察を入れて
明日抜いてもらえることに
しかし、諦めきれなくて
えーん、ってこどものように泣いてしまった。
「情けない」て口から出た
ベテラン看護師さんが
「あんたの気持ちはわかる。
1番気にしてるの何?」
わたし「仕事。病院遠いし、仕事の休み取るの大変だから今日全部終わらせたい」
「似たような仕事してるから、気持ちはわかる。
でも1番大事なのは自分の体でしょう」
中年のおばちゃんに、こどもに語るように
力強く訴えてくれ、すいません…
この人に反論しようとする自分がしょうなくて
また泣けて
えーんと、泣いた。
そんなに仕事人間じゃない。
でもこんなに弱ってるときに、
自分が理由で休みを捻出するのが
そしてそのあとそのリカバリーの負担をおもうことが
とてもしんどいんだよーーーー
しかし。身体がノーなんだよ。
しばらく泣いたらすっきりした。
点滴打ちながら
ご飯食べたいとごねて(空腹で大人しくできなかった)
お弁当あったけど解凍できないから、
コンビニのおかゆみたいなん食べて、
妹に電話して(精神安定剤)
調子が元に戻ってきた。
失禁のせいで、おむつに、病院着(淡ピンクジャージ)
左腕には点滴、泣きすぎて化粧のおちた顔。
みだれきった髪。
こんなんでまだ仕事てゆーとんのか。
これは帰宅したらすぐ
子どもニーズカード案件ですね。
涙と鼻水ふいて。
点滴おわってお金払って。
薬もらって、かえろう。
ハニさんのお店によってから
家に帰ろう。
オムツ見せて一緒に笑ってもらおう。
お店のカーテンのかげでぎゅーってしてもろて、
充電してかえろう。
そうしよう。
そんで
ご飯食べてたくさんねて。
明日は、胸水ぬいてもろて、
おかんとランチして、
抗がん剤治療開始、第二章だ。
死ぬまでいきる冒険は死ぬまで続く。