2024年8月 自選短歌
指先の
クリーム舐めるキミ
僕の心まで
絡めとる舌先
しいたけが
たべれるように
なりました
たぶんもうすぐ
そらもとびます
願わくば
紆余曲折な
戯れ言の
溢る世界に
満天の星
君の手に
トロイメライの
くちづけを
ひぐらしは鳴く
秋の気配に
亡き人の
面影しのぶ
盆入りの
鏡にうつる
どこか似た顔
真夜中の
海はブラック
コーヒーで
添える夜光の
月はクリーム
秋の香に
夏の色味は
ひゅるるんと
バラードのこし
かろやかにゆく
雲はゆく
空にかたちを
かえながら
いつしか消えて
なくなる日まで
いつだって
コイは異なもの
アジなもの
ハモ浮く言葉
投げかけてクエ