「自分のレール」を敷くことへの不安が生まれた背景
今回は、こちらのツイートから
環境の変化を、時系列で俯瞰することは、とても重要だと思います。
このツイートにある1990年代に何があったか?
と考えると、社会的に大きな大きな出来事は、「バブルの崩壊」です。
この、「バブルの崩壊」を契機に、社会全体も個人の生き方働き方も大きく変化してきました。
「バブルの崩壊」までは、経済の成長は続いており、
経済成長からのパラダイムである、「社会が敷いたレール」に乗っていれば安泰という風土が出来上がっていました。
ただ、1980年代くらいには、経済の自由化、通信の自由化など自由化がはじまり、個人も「自由」を求めるようになり。「誰かが敷いたレールの上を歩かされる窮屈さ」が生まれ、若者たちの中に、既存のレールを嫌う傾向が出てきました。
でも、多くの人たちは、「誰かが敷いたレールの上を歩かされる窮屈さ」を感じながら、そのレールに乗っかる以外の選択肢がない状況だったと思います。
1990年代前後以降のおおよその流れを考えてみました。
90年代くらいまでは「誰かが敷いたレールの上を歩かされる」
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バブルが崩壊し、新自由主義的な風土で自己責任社会へ
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「自分のレール」は自分で敷く時代へ
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・親も、周辺環境も、「自分のレールを敷く」経験がない
・社会の仕組みも、「自分のレールを敷く」サポートがない
・個人にとって、自分のレールを敷く経験もヒントもない
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「誰も自分のレールを敷いてくれない」心細さが蔓延
バブル崩壊以降に企業が行った施策に、非正規雇用の増大化があります。
この非正規雇用者の推移をみても歴然です。
それと並行して、リクルート社が独立・開業支援サービス「アントレ」を1997年に創刊。「雇われない生き方」を提案し始めました。
でも、1990年代当時は、独立開業のハードルはまだまだ高く、転職市場もそれほど活性化してなく、働き方の選択肢はとても少ないと思います。
現在はどういう状況でしょうか?
転職サイトも活況、副業も兼業もあり、フリーランス人口も増えているようです。でも、多くの人は、「誰も自分のレールを敷いてくれない」心細さを持っているのではないでしょうか。
まさしく、「自分のレールを敷く」経験も社会的なサポートもない現状で、
不安や不満を持つ人も多いのではないかと感じます。
リクルートワークスでは、「キャリアの孤立」を指摘し、「共助」の重要性を指摘しています。
「共助」の重要性をうたっています。親や周辺環境も含めて、「自分のレールを敷く」経験がない人にとって、「自分のレールを敷く」サポートの仕組みは今の日本にとって必須だと思います。
「自分のレールを敷く」サポートする社会の仕組み、安心して参加できる「共助」の仕組みを探して、参加するという方法をおすすめします。
こちらには、6つの「共助」をわかりやすく提示しています。