アダルトチルドレンについて

はじめに

もし、あなたが自分に問題があるのかもしれないと思い、この記事に辿り着いたのであれば、これだけは知っていてほしいと思います。

あなたが生きてきた人生は、とてもほろ苦く簡単なものではなかったかもしれません。

なぜ自分だけがこんな目にあわなくてはならないのだろう…
いつまでこの長く暗いトンネルが続くのだろう…
なんとなく感じ続けている違和感…
なんでこんなに生きにくいのだろう…

など、

常に自問自答しながら、楽に生きていきたいと強く願ってきたかもしれませんし、自分らしさを探し求めてきたかもしれませんし、もしかしたら、自分らしさよりも普通の幸せを望んできたかもしれません。

【自分を大切にする】

ことが大切だとわかっていても、何をどう大切にすればいいかわからなかったり、そもそも、その言葉自体にウンザリしてしまっているかもしれません。

もしかしたら、

他人からは上手くやっているように見られるよう振舞っていたり、
自分を大切にしたはずなのに幸せを感じられなかったり、
高揚感と落胆を繰り返していたり、
いつも崖から落ちないように気を張り詰めていたり、
自分の周りに人はいるのに常に孤独感を感じていたり、
そもそも、【愛】を信じていないか、
あるいは【愛】という言葉自体が大嫌いだったりするかもしれません。

アダルトチルドレンとは

アダルトチルドレンとは？と検索すると、様々な情報が目に飛び込んでくると思います。

ですので、簡単に説明するならば、

アダルトチルドレンとは、

子供のように振る舞う大人という意味ではありませんし、
アダルトチルドレンという病名も存在しません。

アダルトチルドレンとはもともと、
【アルコール依存症の親のいる家庭で育ち成人した人】
のことを指しました。

今では、
【親などの大人による虐待や家族の不仲、感情抑圧などの見られる機能不全家族で育ち、生きづらさを抱えた人】
というように範囲が広がりました。

さらに日本の家族システムに合わせて、

親との関係での何らかのトラウマ、過度に「いい子」でいることを余儀なくされたなどの経験により、自己のアイデンティティの不安定さやある種の生きにくさを感じる人やPTSD(心的外傷ストレス性障害）に悩む人もアダルトチルドレンと言われるようになりました。

イメージしやすく書くならば、

アダルトチルドレンとは、
自分にとって受け入れがたいような過去の経験により、
感情的に未解決のまま凍り付いてしまっている自分自身が存在していて、

その一部分の自分は、
存在を認められ、
肯定され、
対話の（癒される）機会を待っている
自分の一部分のことを指します。

アダルトチルドレンは問題ではなくむしろ希望

補足：
内なる自己の様々な部分をすべて総称して、
インナーセルフと表現させていただいています。

アダルトチルドレンとは、過去の経験により傷ついたインナーセルフがいて、そのインナーセルフは、存在を認められ、肯定され、対話の（癒される）機会を待っているだけなのですから、自分と折り合いをつけるために向き合えばいいだけです。

ここまで生き延びてくることは、生き残りをかけたサバイバルそのものだったことでしょう。

あなたはまだ気づいていないかもしれませんが、厳しい条件下で生き残ってきたということは、その厳しさに比例した素晴らしい能力を開発し発展させてきた証でもあるのです。

もしかしたら、その素晴らしい能力を誰かにダメだと指摘されたり、色々な情報から短所だと思い込んでしまったかもしれませんが、本当はそうではありません。

ですから、
アダルトチルドレンは問題ではなくむしろ希望です。

もっと言うのであれば、あなた自身の存在を認め、あなたを全肯定し、傷ついた痛みに癒しを与えられるのは、あなたのご両親でもなく他のあなたを傷つけた人たちでもなく、あなた自身でやるしか解決の道はないのです。

最後に

もしかしたら、あなたの周りの人たちは、あなたの勇気をくじくような言葉を投げてきたかもしれません。

でも、あなたはそれらに耳を貸す必要はない。

時代や状況などによって、世間の目はいとも簡単に変わってしまうものだから。

他の誰でもない、あなたの人生です。

これからは、あなたの人生を勇気を出して楽しんでほしいと50歳を過ぎたおばさんは願っています。