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インハウス就活記録~最終決断~
はじめに
みなさま、ごきげんよう。前回の記事から少し時間が空いてしまいましたが、今回が私のインハウス就活記録、最終回です。
前回までのおさらいですが、私はA社(健康食品、製薬)とB社(製薬)から内定をいただいていました。その2社のどちらを選んだのか、どのように選んだのかを書いていきます。なお、両社とも内定前後で面談を組んでいただいて期の近い先輩社員の方とお話しする機会がありました。
考慮要素
まず、簡単に両社の特徴を紹介をすると
A社:健康食品と製薬とで法務部内が部門ごとに分かれている、法務部は合計20人弱(うち有資格者10人程度)、留学実績多数
B社:部門は分かれていない。インハウスは10人弱(うち有資格者7名)、留学実績はあり(多数とまでは言えない)。
以下、どのように選んだかを私の中で大きな要素から順に書いていきます。
考慮要素① 自分のカラーを出しやすい環境であること(=興味のあることに挑戦しやすい環境であること)
興味のあることに挑戦しやすい環境であることが私の中で非常に重要でした。インハウス弁護士の数が増えている以上、オールラウンダーよりも専門性があるほうが重宝されやすいのではないかと考えたからです。私は英語案件に対応できることを自分のカラーとして出していきたいと考えています。
この点、B社はA社に比べて法務部の人数がコンパクトで、英語がそこまで得意な方がいらっしゃらないと聞いていたのでチャンスだと思いました。また、面談で先輩社員の方が、やりたいことは手を挙げれば優先的にやらせてもらえると仰っていたので、魅力的でした。
A社は法務部の人数が多く、留学も比較的コンスタントに行っている実績があるので、私のカラーは出しにくいのではないかと感じました。
そのため挑戦できる環境という考慮要素の観点では、B社がより魅力的でした。
考慮要素② 留学実績
私は米国司法試験やLL.Mを取得して、仕事の質を上げたり現地弁護士と同じ思考回路を持って対等に話ができるようになりたいと思っているので、留学制度の有無も重要でした。
この点、A社は留学制度があり直近3年間はコンスタントに留学に行かれている方がいらっしゃるので魅力的でした。
B社も留学制度がありますが、実績としてはそこまで多くありません。法務部の方にどうやったら留学に行けるか聞いたところ、本人の希望と会社側の需要がマッチすればいけるとの回答を得ました。最近留学実績がないのは、おそらく上述の通り英語が得意な方があまりおらず、社員側で希望者がでなかったのではないかと考察しました。
そのため、留学実績の面ではA社とB社イーブンかなという印象です。
考慮要素③ 社員の方の雰囲気
最後の考慮要素はやはり雰囲気でしょうか。
この点、A社は元気でちゃきちゃきした人が多い印象を受けました。大きめの会社なので人事の方の対応も悪くいうと機械的?でした。
B社は比較的落ち着いている方が多かったです。B社の方は人事の方・法務部の方いずれも新卒採用に熱心な印象を受けました。また、B社は内定をお電話でいただいた時に、「面接官が私の○○というところがとても良くて、是非一緒に働きたい」といっていましたということを伝えてもらっていて、とても嬉しかった記憶があります。
私はあまり元気なタイプではないので笑、B社の社員の方とお話している時の方がしっくりきました。
最終決断
以上の考慮要素を踏まえて、私はB社の内定を承諾することに決めました!
B社の人事の方にお電話で内定承諾の旨をお伝えしたのですが、とても喜んでくださって、「すぐに面接官にも報告します!」とおっしゃっていたのが印象的です笑。
終わりに
これで全3回にわたるインハウス就活記録は終了です。
相変わらず稚拙な文章だったかと思いますが、お付き合いいただきありがとうございました。
事務所就職への未練は本当にないのですが、直インハウスという選択肢に対してはまだ周囲の風当たりも強く、不安になる局面が多かったのが本音です。ですが、合わなかったらすぐ転職できるのがこの資格のいいところだと思いますし、先輩弁護士に頂いた「2年も続ければその分野の先駆者になれる」という言葉を信じて、ぼちぼち笑、健やかに、毎日1ミリずつでも成長できるように進んでいこうと思います。
インハウス就活やロー生活、司法試験関係についてご質問がある方は是非私のTwitterの質問箱からご質問ください。