根付く力、縮む力、伸びる力(1)
セラとぴあカウンセラーの市岡です。
ヨーガではこんな動きがあります。
この時、ぐいぐい伸ばすことだけに意識を注ぐ人がいますが、実際は足の裏が床に根付くこと(①)で手の指先が遠くにいきます。(伸びます)
また、縮んでいる方のお腹の力を抜くこと(②)で深さをもって身体は伸びていきます。
つまり、身体の様々な動きなどが相まって(プロセス)初めて伸びていく(③)という結果が生まれます。
※もちろん呼吸や身体感覚なども大きく関係していますが、今回の話を分かりやすく進めるために割愛!
これは単に体の使い方のことを言っているわけではない…というところがヨーガです。
ではここから少し日常に視野を広げていきます。
例えば健康になりたい。積極的になりたい。仕事を充実させたい…など。これはこのポーズでいうところの「伸ばす力」に相当します。
「縮む力」は立ち止まってみるや、休息をとる、回数や時間を減らしてみる、何かをやめてみる…などです。
ところがいつしか「伸ばす力」しか見えなくなって、「縮む力」をすっかり忘れてしまったり、それどころか、「縮む力」を出来ていないとか、怠けているとか…ネガティブにとらえるようになっていきます。
で、よりグイグイ伸ばそうとする。
ところが、それほどの成果が出なくて、イラっとしたり、あきらめたり、引け目を感じたり、モチベーションが下がったり…。
そうすると、ふら~と別の情報やコトを探し始めます。「根付く力」が減るので足が浮いてしまう感じ。ちょっとした色々な情報や状況に右往左往、一喜一憂してしまうのです。
そうなると、やってもやっても手ごたえを感じることができませんし、なんだか虚しさを感じてしまったり、隣の芝生が青々として見えたり…。
もし、そんな風に感じているのであれば、まずは土台を安定させること、「根付く力」がポイントになっていきます。
ところが、そうなのか!といって、途端にぐりぐり足の裏を床に押し付け始める人がいますが(やめてください!)そういうことではありません。
日常のことでいえば、これは私の問題なんだ、他人の心は変えられないから私が変わらなきゃ、ジャッジするのをやめなくちゃ、私は自己肯定感が低いから…的なやつです。
まぁ、そういうこともあるのかもしれませんが、ホントやめてください!(笑)それでは、根付きません。むしろ根腐りするから!!
土台が根付くためには根付くためのプロセスがあります。そのプロセスを無視する限り、同じことを繰り返してしまうのです。
そのプロセスについては次回へ…(長くなっちゃったので分けました)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?