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私の好きな「印刷」という技術

名前から察しのいい方はお分かりいただけるかもだが、私は「印刷」に強い愛着がある。

ジタル大辞泉の解説
[名](スル)原稿に従って印刷版を作り、その版面にインクなどをつけて文字・図形を多数の紙や布などに刷りうつすこと。また、その技術。印刷版の種類により凸版印刷・平版印刷・凹版印刷などがある。「ポスターを印刷する」「印刷所」「印刷物」

世の中に溢れる「メディア」を支える技術、それが印刷。

印刷技術は、「優れていればいるほどその技術が目につかなくなり、表現や情報そのものが読み手に伝わる」という一見矛盾するような点がある。

印刷のない世界は、今では考えられないだろう。

食品のパッケージや成分表記、コミックや小説、雑誌などの書籍、新聞やチラシ、チケットに記載する必須情報、シャツやワンピースの柄、発送用ダンボールの内容物掲載、食器を彩る模様、お気に入りのアーティストを飾るポスター、などなど、この他にも、今この日本での日常で印刷物を見ない日はほぼない。

中学生の頃に同人活動を知り、その時に「オフセット印刷」で本ができる、という憧れがあった。ずっと漫画や小説を読んでいたので、自分の本を自分で出すためには、「印刷」とやらを使えばいいんだな、という漠然とした思いがあった。

そんな時、とある高校を紹介するポスターに「グラフィックアーツ科」「オフセット印刷」が載っているのを見つけ、オフセットに憧れる私は、高校見学に行った。

そこで私は初めて「印刷」という技術が、どれほどの手間をかけて、いろんな機械を使って、時には手作業でインクを触り、さまざまな分野に多岐にわたって使われているのかを知った。

そこからはもう「あの高校に行く」と決め、苦手な学科を伸ばすために副担任につきっきりで教えてもらったり、模試を重ねたり、なんだかんだハプニングもあったが、無事合格した。

私が今持っている印刷技術の知識は、その当時身につけたものと、実際に印刷会社で働いていた時代に仕事で実際に使っていたものだ。

習ったのはもう何年も前のことなのに、私は、印刷の話をし始めるとワクワクしてしまう。

それはきっと、わたしの、そしてあなたの表現をカタチにできる「技術」があるんだよ、という、憧れが手に届く距離になる瞬間を、誰かに伝えたくなるから。なんだと思う。


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