![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/48733920/rectangle_large_type_2_7afb5396342ed708d98f3841b379899a.jpg?width=1200)
TRPGという「未知の世界」の話・2
↑前回はこちら。
フレンドにTRPGを「やろうぜ!」と誘われた時、まず浮かんだのは、「やったことないから体験したい」と「自分のやり方でゲームを白けさせたらどうしよう」という不安の2つだった。
この2つを、セッションを一緒にしてくれるフレンドグループで相談した。
最初の体験したいに関しては、「社会人プレイヤーの最大の難関→セッション時間合わせ」がスムーズに行った事もあって、そんなに日を開けず開催が決まった。
その次の「不安」に関しては、私の性格に由来する事なので、とりあえず書き出して整理する事にした。
・TRPGは脱出系や正気が狂う(いわゆるSAN値チェック)要素がたくさん出てくるもの、というあやふやな前知識がある事。
・そもそも怖がりなのでホラー系が楽しめない。特に「突然現れて驚かせる」要素があると、瞬時にパニックになって、フリーズ(言葉が出てこなくなる)してしまう可能性がある。これが起こると「進行」を止めてしまう事になるので、ゲームそのものが白けるのではないか?
この話をしたところ、「じゃあNGなシチュエーションを教えて欲しい」と提案をしてもらった。それらを含まないシナリオ進行にする事で、プレイヤーの負担を減らす、という粋な計らいだ。
脱出系はそもそも「ここから出たい、家に帰りたい」という不安が行動の根底にあるので、今回はNG。
ホラー系に関しては「街に出現する怪異を討伐するチームを組む」というシナリオにしてもらう事で、自分の中で「突然遭遇する恐怖」から「対処ができる恐怖」へと切り替えられるようになった。
そして、「多少やらかしてもゲームマスターが何とかしてくれる」という話もしてもらった。つまりアクシデントそのものを「今紡いでいる物語」に組み込んでしまおう、という事なのだ。
まさに「その発想はなかった」としか言いようがない。
TRPGのシナリオは、ゲームマスターとプレイヤー両方でその場で紡いでいく、という感覚がようやく分かった気がした(ダイスの偶発性はその性質を物語る一番象徴的な要素だと思う)。
前後して、キャラクターシートの作成をした。エモクロアTRPG( https://emoklore.dicetous.com ) では、サイト上にキャラシートを保存できる機能があり、そこで自分がゲームに登場させるキャラクターを作った。
キャラクター作りについても色々教えてもらい、「自分が演じる(ロールプレイ)事に負担のないキャラ設定」「細かい数値要素はランダム振り分けで決めていい」「設定をガチガチに決めたところでその通り動けるとは限らない」そのあたりを踏まえて、自分が動かすキャラクターを作った。
こちらが私の作ったキャラクターである。
https://emoklore.charasheet.jp/view/9738
名前はFF14でキャラメイクした名前の日本人バージョン、能力値はランダムで振り分け、細かいところはおいおい、という、できるだけ振り幅を持たせられるようにしてみた。
「TRPGはキャラメイクをしてる時から既に楽しい」という話は本当で、「このキャラはどんな風にこれまで生きてきたか」という設定を考えている時間は、めちゃくちゃに楽しい。
エモクロアTRPGが現代日本を舞台設定にしている部分も、やりやすさ、作りやすさがあった。馴染みのある分、「演じやすい」のだ。
今回のセッションは「ディーラー(GM)1人」と「プレイヤー4人」で進めていく事になり、それぞれのキャラクターを見せてもらったところ、個々の発想や好みが出ていて、だれも「被らない」ところにニヤニヤしてしまった。皆のキャラシートを読んでいるだけで楽しい。
キャラクターが決まったところで、ダイスの振り方を練習しようと言う事になった。エモクロアTRPGはココフィリア( https://ccfolia.com )という「オンラインセッションTRPGサポートツール」サイトと対応しており、キャラクターシートから決めた数値を元に、キャラ個別ステータスをダイスコマンドに組んでくれる機能があり(チャットパレットに保存できる)、プレイヤーとしては、「ではここでディーラーから「身体能力で判定しようか」と言われたら、「身体、と書いてあるチャパレを押してチャット欄に流す」だけでダイスが投げられる(ダイスの計算方法はまだよく分からない…)。
練習は「"チュートリアル邪神"のHPを削れ」という分かりやすい、かつ、ネーミングが既に面白い敵に対して行った(チュートリアル邪神はTRPG経験者のフレが操作してくれた)。
ちなみにダイスを投げた感想としては、「この計算と判断、普段のRPGだとコンピューターに丸投げしてるところだ!」だった。
なかなか攻撃が当たらなかったり、投げるダイスを間違えたり、キャラ画像を貼るのに四苦八苦したり、最終的にディーラーキャラが強キャラRPでチュートリアル邪神をぶっ飛ばしていったりと、練習の時点で笑いが絶えなかった。
練習が終わり、あとは次の日のセッションに参加するだけとなった。
当日の様子はまた次のnoteで。