就活振返り

01 ざっと自分の就活スケジュール

・2回生冬
国家公務員志望(家庭裁判所調査官補佐)。公務員受験予備校(LEC)の家庭裁判所調査官補コースに入る。学費は30万弱。併願する他の公務員の仕事調べたりしてたけど地方公務員に全く興味が持てずに時間だけ過ぎる。

・3回生8月
短期インターンに行けば地方公務員に興味が出るかもしれないと思い、愛媛県宇和島市役所に一週間のインターンに行く。なんで宇和島かというとコロナでまともにインターン募集してるところが他になかった。これで興味が湧かなければ公務員併願は諦めて民間企業と併願しようと思ってた。宇和島は地方創生に力を入れてる愛媛の過疎地域。フリーランスのイベンターや宇和島市教育委員長など滅多に話せない職種の大人と関われた。残業も少なく、公式デザインのポロシャツ等ラフな格好で働ける自由さ、海鮮がとにかく美味しい、安い、晴れの日が多い、空気がいい等良いところはたくさんあったが、過疎地域故に毎年4次募集くらいまで選考やってたので正直第一志望にする旨味がなく、後回しでよかった。以後、宇和島市役所は私にとって第一志望も民間も全落ちしたとしてもここに行けばいい思える大切な心の拠り所になる。(こういうの結構大事だと思う)

・3回生夏
夏は基本的に公務員試験の教養科目の勉強してた。主に数的処理。塾バイトで社会科を教えていたから社会科目は適当に解いても6割取れてたし現代文に関してはノー勉で満点取れる天才的才能があったから勉強しなかった。結果的に公務員の道は諦めることになるけどこの夏の数的処理の鬼勉は後に民間のSPI対策で花開くことになる。この世にやっていて無駄なことはない。民間志望はこの時期からSPI対策やってると強い。

・3回生秋
民間の1dayインターンや説明会がぼちぼち始まったので参加。一番興味あったのは三菱リサーチアンドコンサルティング。政策提言とか調査系の会社で部門別採用で珍しく知財系の部門があった。オンラインの1Dayインターンの選考に通ったので参加したら自分以外全員男で学歴は東大院、京大、早稲田、慶応で完全アウェイの地方無名私大女子死ぬ。ケースワークの課題は大学や研究者の保有する知財を有効に活用するにはどうすればいいか?みたいな感じだった。東大院生が発表してた構想と自分の構想ほぼ一緒で、ふん、東大も大したことないな!と思ったが、本選考は普通に履歴書で落とされる。クソ学歴フィルター◯ね!と就活中100回は思ったので学歴ある人間は最大限利用すべき。あと結局インターン経験とか学歴フィルターの前では無力。大学名である程度頭打ちがあることを早い段階で自覚していれば時間の無駄も省けた。しかし、結局このグループ企業に就職を決めるので何事もご縁と思おう。

あとは西鉄の1Dayインターンに参加した。上記インターンの後だったので学生のレベルの低さに安心し、心に余裕ができる。非常にホワイトで良企業の印象。内定までいったけどこの印象は最後の最後まで変わらず。最終面接で遅刻して面接予定時刻の3分前に着いたが、人事担当のお姉さんは管理職に最後まで遅刻を黙ってくれていた。レベルの低い学生とは自分のことである。西鉄は地域マーケット部と国際物流部で採用が分かれていて併願ができないけど、法学か語学に強みのある人は国際物流、それ以外は地域マーケットを受けるといいと思う。福岡の地元私大は優遇してるらしい。ただSPI選考が辛めのため対策必須。

・3回生1月
公務員試験を諦める決意をする。理由は興味が持てる併願先が見つからず公務員試験に関しては単願になってしまったこと。単願のために莫大な勉強時間を費やし続けるにはリスクが大きすぎた。公務員一部門受けるための準備時間と同じ時間で民間は100社受けられる。公務員志望は浪人の可能性もある中で、民間は内定が出るのも早く就活から早期に解放される、年収や福利厚生も公務員よりいい企業はザラにある、なんとなくで目指してはいないか?民間の情報収集がめんどくさくて盲目になりたいだけではないか?それでも本当に公務員になりたいか?心の底からYESと言える人間しか正直受からないと思う。学費30万弱の負債を抱えるも損切りも時には必要と己に言い聞かせる。こうした脱落組なので公務員志望の学生のことはめちゃくちゃ尊敬してる。日本を支えてくれてありがとう。

・3回生2月
説明会ラッシュ。週に2.3回はオンライン説明会に参加。説明会はとにかく数打って興味が持てなければ途中で退出すればいい。対面の説明会はタイムパフォーマンスがあまりにも悪いのでオンライン一択。1ミリでも興味のある企業はリストアップ。最初の面接は2/27だった。

・3回生3月
経団連企業の情報解禁。3月になると説明会がない日の方が少なかった。リストアップしていた企業のES全部出す。あまりにも時間がかかる、何を書いていいのかわからない設問の多いところは時間が勿体無いし無理に出さなくていいと思う。どのみち同時進行するにも10社くらいが限度な気がする。ES通ったところから面接予約。早期選考を謳う企業優先で進めてた。3月は面接計4回。

・4回生4月
既に選考を同時並行で進められるキャパを超えていたので説明会は4月以降は見てない。4月は面接計8回。早期選考の企業を優先していたため4月末時点で内定3社。最後に納得いく企業に内定をもらえたので4/28就活終了。

02 ES対策

市販の就活本に書いてあるES対策は何の参考にもならないので捨てていいと思う。主に以下の3点くらいを押さえておけば事故ることはないはず。

・人柄重視型か論理重視型か
・書くのは抽象的なことのみ
・脚色しすぎない読みやすい文章

・人柄重視型か論理重視型か
①人柄重視型
人柄の良さを売りにしている(HPに人柄、人間関係、温かみのある職場的なことを書いている)企業等。地元企業に多い気がする。広告系、出版社、教育関係にも多い。人に慕われている様子がイメージしやすい内容だといい。多少情緒的な文章でも許される。

学生時代は、学習塾でのアルバイトに注力していました。中学社会科の集団授業講師を主に担当しています。私は、成績という単なる数字を追い求めるだけではなく、生徒の心に残る、出会ってよかったと思われる先生になりたいという想いで、日々生徒との面談や日常的なコミュニケーションを通じて、生徒の心により近い存在であることを心がけています。成績には生徒の家庭環境や学校生活の悩みが影響するケースも多く、日常会話の中からそれらの問題にいち早く気付き、対処することが成績の向上に繋がりました。また、生徒との信頼関係が築かれ、昨年度は全社員を含めた中で授業が楽しい先生ランキング一位に選んでいただきました。

実際使ってたガクチカ

②論理重視型
IT系等理系企業に多い。話の筋が通ってるかの論理性が最重視されるので情緒的な表現をしようものなら即死。主張を裏付ける客観的なデータ(数字)があると差がつくってメガベンチャーの人事が言ってたので適当にでも調べて添えると説得性が簡単に増すのでオススメ。企業理念との齟齬がないようにだけ気をつける。

少子高齢化が急速に進行し、2030年代以降、GDP成長率がマイナスに転じると予測されている日本をITの力で支えたい、日本を強くしたい、という思いで志望致しました。元々は公務員と物流業界を志望していましたが、業界研究等を通じてこれらの業界が業務効率化や人手不足に課題を抱えている現状に危機感を覚えたことから、行政や物流業界に関わらず、様々な業界を改革し、支えるIT業界を志望するに至りました。

実際に使っていた志望動機

・書くのは抽象的なことのみ
大前提に、ESは自分の言いたいことではなく面接で聞いてほしいことを書くものだと思う。その人を構成する人間性には様々な要素がある。その中のひとつの要素について具体的な話をダラダラと自語りするのではなく、私という人間を知るためにはこんな要素がありますよ、と文章中に複数個散りばめておく。その中からESを読んだ面接官が気になる要素について深掘りしてくるので、そのとき初めて具体的な話をすればいい。

例えば、私には以下5枚の手札(要素)がある。
・高校中退
・元公務員志望
・高い向上心
・合理主義
・社会貢献性を重視

ESを書くときはこの5枚のカードを各設問に出来るだけ被りなく開示しておく。志望動機で「社会貢献性」「元公務員志望」のカードを提示したら、自己PRでは「高校中退」「高い向上心」のカードを提示、みたいな感じ。同じカードを二度開示する必要はない。

自分はどんな手札を持っているのか?また、そのカードを手に入れた経緯、発動効果、ウィークポイント等は何か?これらを説明できるよう明確にするのが「自己分析」というものである。

・脚色しすぎない読みやすい文章
ESを書く上でまず注意するのは、自分はただの平凡などこにでもいる大学生であることを自覚することだと思う。自分を特別な人間と思い込む痛い大学生を採用したい企業は多分あまりない。無理して難しい熟語を使おうとしていないか?一度読むだけで内容がすんなり入ってくる簡潔な文章になっているか?客観的に自分のESを読み返し、推敲することが大切だと思う。1日寝かせて自分の文章を読み返す、他人に見てもらうのもいいかもしれない。

03 面接対策

面接は'"説得性"に結果が大きく左右されるんじゃないかと思う。面接官は面接後、なぜこの人を合格にしたのかというレポート等を提出しているはずなので、面接官も説得性のある学生だと安心してパスを出せる(さすがに独断でパスを出しているような面接官はレアなはず…)。

つまり、説得性を演出することに重きを置けば、面接は通過できる。以下、説得性を演出する方法について独自の見解を述べる。

①自己分析
②資格等
③コミュ力の演出

①自己分析
自己分析とは、自分理解力を高めるためにするものだと思う。自分のことを理解して事前に言語化していなければ、30分程度の時間制限で初対面の面接官に自分はどういう人間か説明できるはずがないだろうと、そういうことである。

自己分析は先述した通り、
・どんな手札(人間的要素)をもっているか
・そのカードを手に入れた経緯
・そのカードの発動効果
・ウィークポイント(弱点)
を書き出してまとめる。

次にこれを素材として、就活軸、自分軸、社会軸に落とし込んでいく。以下3つの軸について、自分の手札を全て使って言語化する。うまく言語化できなければ手札を見直す。

就活軸:究極、なぜ就活するのか、その目的。就活をせずフリーターとして生きる道もある上でなぜ就職したい?

自分軸:自己実現。どんな人生を歩みたい?人生の目的は何?

社会軸:社会にどんな影響を与えたい?

社会貢献がしたい。単純に商品やサービスを提供するのではなく、その先にある顧客の利益、さらには社会の利益を追い求め、人々の生活の質の向上に寄与することで、これまでの人生における恵まれた学習環境や人生経験に対する恩を仕事を通じて社会貢献という形で社会に還元していきたいという思い。

就活軸

結婚、出産、育児に妨げられないキャリア形成→女性としてのワークライフバランス
裁量が与えられチャレンジし続けられる環境→自己決定により責任感が生まれる。よりチャレンジングな課題に意欲を感じる。→やりがい、達成感、満足度

自分軸

物流、公務員志望→業務効率化に課題、残業過多→ITの力で解決していく業界に興味、システム面という対外的な観点から様々な業界を支えたい→業務効率化、産業の発展、人々の生活の向上に寄与

社会軸

さらに深掘りするなら、なぜそう考えるに至ったのかという原体験と形成された価値観も言語化しておくと万全。

高校時代、病気のため通学することが困難になり、社会に置いていかれてしまったような焦燥感や自分がいなくても回っていく世界に存在意義を見失ってしまったことで気持ちが落ち込んでいた時期があった。そのとき、主治医が当時の私に「あなたは賢いから人のために生きなさい」という言葉をかけてくれたことが、生きる意味すら見失っていた高校生の自分にとって生きる意味となり、目的となり、今では就活の軸となった。

原体験

世のため人のために生きることに価値を感じる
・人々の生活の質の向上(QOL)の向上に寄与
・社会の変革に携わる

価値観

これらは全てESで開示した手札に紐づいているため、面接でESを深掘りされても答えに窮することなく回答することができるはず。あとは場数を踏んで面接慣れすれば大丈夫。それで落ちる企業は価値観が合わないということなので行かなくていい。

②資格等
正直なくても困らない…。
持っていると少し説得性が増す。
TOEICは700以上あるとある程度評価された

③コミュ力
なくてもいいが、コミュニケーションに難がないだろうと思わせるエピソードトークを持っていると説得性が増す気がする。サークルに所属している、アルバイトをしている、趣味等、雑談の中で日頃は人と適度にコミュニケーションを取りながら楽しく過ごしていますよというアピールをしておく。個人的見解ではあるが、オンライン面接の場合は小型のライト等で顔面を照らしまくると明るい印象を与えるのでオススメ。私はIKEAの卓上ライトで目に残像が残るレベルの光量で照らした結果、「画面を突き抜けるほど明るい印象」という評価を受けたことがある。

04 最後に

後輩や友達が少しでもいい人生、納得できる選択ができればいいなと思って頑張って書いた。自分なんかでよければいくらでも相談にも乗るしESも見るしSPIも教えるのでたくさん頼ってほしい。お願いだから変な就活サークルとかインターンには入らないで!!!!!

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