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ググってる人に知って欲しいGoogleの検索結果を信じ切ってはならない4つの理由

ELINAです。

普段は広告運用、SEOを仕事としています。
まず、表題の件について語る前に「SEO」とはなにかを知って欲しい。

SEOとは、Search Engine Optimisation の略です。
和訳では「検索エンジン最適化」と言われています。

Googleの検索は多くの人が使っていて、多くの人が検索したときに一番上に表示されているサイトをとりあえず開きます。この一番上ってすごく重要で、ここに表示させるだけで売り上げがアホみたいに増えることもしばしば。

逆を言えば、ずっと一番上に表示されたものが、表示されなくなっただけでひとつの会社が潰れるくらいの影響力があります。

あなたが検索したときに表示される検索結果はGoogleのこまかーい仕組みでロボットが調整しています。検索キーワードに最適なWEBサイトは何かというのを毎日毎日計算して調整されているわけです。

これを通称「アルゴリズム」と言われているのですが、このアルゴリズムをある程度理解すると、自分のWEBサイトを意図的に1番上に表示させようとすることができるのです。細かいことは省きますが、SEOにはテクニックが存在していて、日々変化するGoogleのアルゴリズムに対応すべく様々な検証が行われています。

また、Google自身も「コンテンツガイドライン」などを公開しており、一番上に表示させたかったらガイドラインに沿ってWEBサイト作ってねというのもありますが、これはテクニックの内の本当にごく一部です。

極論を言ってしまうと、結局のところアルゴリズムはコンピューターによるものなので、一定の機械的な部分などもありそういった癖なども掴みながら検索結果の一番上を目指していきます。

頑張ってかみ砕いているつもりですが、「はい???」という人は、2点だけおさえておいてください。

1、 Googleはコンピューターのアルゴリズムで日々検索結果を調整している
2、 Googleのアルゴリズムをハックする専門業者が存在している

これを踏まえたうえで、Google検索について知っておいて欲しいことを紹介します。

※YahooJAPANの検索エンジンはGoogleから借りているものになるため、
同じことが言えます。Yahooなら絶対信じられるという訳ではありません。

1、 検索順位は業者によって操作されている

これは冒頭でも述べましたが、SEOといわれるもので基本的に操作されています。なんかこのサイトよく見かけるなあ…というものありませんか?

例えば

住宅情報:スーモ、ホームズ 
ブライダル:クシィ、みんなのウェディング
美容系:ホットペッパービューティー
転職:エン転職、マイナビ転職
口コミ:口コミ広場、みん評

よく見かけること多いですよね。これらを一般的に「ポータルサイト」と呼んだりします。イメージとしては、その分野においてありとあらゆる情報が詰まっている大型ショッピングモール的な感じ。

これらは特にSEOにお金をかけてきています。車やバイクをチューニングするように、WEBサイトにもチューニングが存在します。これには人件費やら外注費など結構なお金が掛かるのです。

このようにGoogleのアルゴリズムをハックして操作された検索結果に多様性を持たせようと、Googleはアルゴリズムを更新していくわけですが、決して完璧ではありません。

そのため、検索結果の一番最初に表示されている=信頼性の高い情報とは限らないのです。

2、 エビデンスを確認する能力はGoogleのアルゴリズムには無い

数年前「WELQ」というキュレーションメディアが、当時のGoogleのアルゴリズムをハックして、嘘だらけの医療情報コンテンツを様々な検索キーワードで一番を取っていたことが問題になりました。

これをきっかけに、日本だけの医療コンテンツに関するアルゴリズムアップデートが行われたことはこのSEO業界では有名な話です。

しかし、現在においても医療情報に関しては「その情報が正しいかどうか」ということをGoogleのアルゴリズム正確に判断することはできず、不完全なものです。

ではどうしているのかというと、専門性・権威性のある人が運営しているWEBサイトを優先して表示させているような状況です。

専門性・権威性とは何かというと、例えば医療の特定の分野において論文を発表し世界的に有名な人が居るとしましょう。その人が院長を務めている病院の公式サイトに記載されている内容は信頼性が高いでしょうか?低いでしょうか?

これは高いと判断することが妥当ですよね。

ほかにも外的要因はありますが、簡単にいうとこのような形で医療情報を表示するような方向性になってきています。

そのため、治療法・病名などを検索すると何かしらの病院であったり、官公庁のサイト、学会の公式サイトなどが検索結果に優先して表示されるようになってきました。それだけ検索結果の一番上に表示されるということは、強い影響力を持つので、生命にかかわる医療分野においてはとても慎重なアップデートが繰り返し行われています。

先ほどの例にもあげた、世界的に有名な医師であるなど「明確な判断材料」がある場合は、信頼性が高いかどうかを判断しやすいですが、そうでない場合は、その情報が正しいかどうかを判断する能力はGoogleは完璧に身に着けているわけではありません。

例えば私が免疫細胞について勉強して詳細に述べたとしても、それが正しいのかどうかは判断できませんので、検索しても私が書いた免疫細胞の記事にはたどり着けないでしょう。

裏を返せば、専門性・権威性がある人間が誤った情報を流したとしてもGoogle検索にそれが「間違っている」という判断をする能力はないので、これも閲覧している人の判断に委ねられます。

Googleが一番上に表示しているから信頼できる ≠ 情報が正しい

そういったこともあり、特に医療分野では病院などの権威性があるもの以外は検索結果で見つけてもらうことが難しくなってきているので、SNSを使った拡散が主流になりつつあります。

そこで注意してほしいのは、最終的には閲覧している本人が「誰が」書いているのかに着目して、信頼できる・信頼できないを判断する必要があるわけです。

SNSではフォロワーの数が一定の信頼性の指標になりつつありますが、フォロワー数はもっと簡単に操作ができます。非正規のルートで100フォロワーが数百円で買うことも可能です。(※A)そのため、重要なのはその内訳です。機械的に水増しされているかどうかをチェックしておきましょう。(IDが不規則な英数字など)

※A
ここで言う正規のルートとは、twitter広告でフォロワー獲得キャンペーンを使った方法を指しています。

3、 Google検索内部で人為的に検索結果が操作されている可能性がある

これに関してはアメリカのWSJが調査したものですが、検索結果を「アルゴリズム」による判断ではなく、人為的な操作が行われているということを言及した記事が公開されて話題になりました。

(※ここからは私個人のたとえ話です。WSJの記事とは関係ありません)
すごくわかりやすく例えると、「Googleが政治的に応援している人物がいたとしたらその人に有利となる検索結果に調整する」 などです。
(※繰り返しになりますが、これはたとえ話であって事実を述べているわけではありません。)

検索エンジンというものは、テレビと同等の影響力を持っています。検索結果を仮に人為的に操作されていたとするならば、情報操作になるため非常に問題だと言えるわけです。

この人為的な操作に関しては、腑に落ちる部分落ちない部分が私にはありますが、何が正しいかどうかではなく、参考材料のひとつとして見ておけば良いと思います。

4、 医師監修と書かれている記事は、医師がしっかり監修していない可能性がある

監修というものには2種類あります。

① 実際に医師本人が原稿を書いている
② 他人が書いた記事を医師が査読をして監修としている

実際のところ、①をできる医師というのはそれほど多くありません。何故なら、医師は多忙極まりないのです。

そのため、WEB上にある「医師監修」と明記されている記事は②に該当するものも多く存在します。

医師の査読とは、監修者ではない別の人が書いた記事を監修者が目を通して情報として誤っていないかどうかを確認した上で、その情報の信ぴょう性を保証する方法です。

しかし、元の記事を作るのは基本的にはライターと呼ばれる人たちです。医療記事においても、医学生でも無い一般人がWEBなどから情報をかき集めて内容をつなぎ合わせて作ることもしばしば。もちろん有資格の人が書くこともありますが、前者の方が費用面的にも安く抑えられるので多くの企業が採用していると思います。

そして、査読記事の問題点としては「医師が本当に査読したのかどうか」がわからないことです。

今回は忙しいから読んだことにしよう

こんなことが起きているかもしれません。

それだけ医療に関する記事といものは、慎重に扱わないとならないのです。そういった意味では、YouTubeというものは良い媒体だと思います。医師本人が動画で喋っていれば、間違いないわけですから。(さすがに医師のdeep fakeをすることは無いという前提)

しかし、繰り返しになりますが「医師本人が間違った情報を発信している場合がある」ので、複数の情報に照らし合わせて信用に値するのかを判断しましょう。(特に567に関してはYouTubeを中心に医師発信ものもで誤ったものがかなり多いです。)確実なのは厚生労働省などに問い合わせることですね。相手はお役所なので、国民からの問い合わせには基本的に真摯に答えてくれますよ(一部担当次第の部分もあるかもしれませんが)。

極論お伝えすると「医療に関することは検索ではなく、医師に聞け」ということがすべてだと思います。

まとめ

Google検索というものは、コンピューターによって検索結果を毎日調整しており、そのコンピューターのアルゴリズムをハックする専門業者が存在します。

そのため、ある意味では検索結果というものは操作されていて、年に数回大きな改変が行われます。(通称”コアアルゴリズムアップデート”)

また、日本ではWELQによる医療コンテンツによる問題もあり医療に関する検索に関してはセンシティブに取り扱っており、医療に関する検索は完璧ではありません。Google自体もその情報が正しいかどうかを判断する能力は低いため、医療に関しては自分で正しいかどうかを複数の情報を参考にして判断することをおすすめしますが、私の推奨方法としては医療に関することは検索ではなく、医師に聞け」です。

この記事に書いている通りですが、この情報を正しいとするかどうかはあなた次第です。情報はひとつの情報源ではなく、複数を照らし合わせませよう。

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検索エンジンの仕組みと、それをハックする業者について知ると、検索エンジンの正しい使い方が見えてきます。

これからも検索エンジン、広告に関するリテラシー向上を目指す記事を書いていければと考えています。

●●のおすすめランキングの殆どはお金で操作されている とかね。


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