オウンドメディアとは?オウンドメディアの意味やメリットをカンタン解説
オウンドメディアが流行ってから数年経過しました。今でもオウンドメディアは多くの企業において非常に有効な施策です。
しかし、オウンドメディアはまだまだ誰もが知るような一般的な施策ではありません。
そこで、私は
「最近オウンドメディアという言葉を知った」
「自社の事業で活用できる具体的なイメージが湧かない」
といった方のためにこの記事を執筆しました。
私は、3年ほど SEO/コンテンツマーケティング/オウンドメディア に関わっていて、それらを本業とする会社を経営しています。
直近で制作したメディアはたった15万円の資金で月間300万PVを達成しました。6ヶ月でここまで来れたので、更に6ヶ月後にはどこまで行くか楽しみで仕方がないという状況です。ちなみに、毎月PVは倍々に成長しているのでこれからも期待できます。
この記事では、そんな私の成功体験や失敗体験(自社メディアの失敗はけっこうやっています)を元に、
・オウンドメディアとは何か
・どうすれば成功するのか
といった点について、初心者でも分かりやすいように解説していきます。
オウンドメディアとは
オウンドメディア ( Owned Media ) とは「自社が持っているメディア」のことです。具体的には、「自社が運営するブログ型のメディア」です。
多くの場合、目的は「集客」です。ただ、それ以外のメリットもたくさんありますので、後ほど紹介します。
※ただし、本来はもっと広義のメディアを意味する言葉です。「自社コーポレートサイト」や「SNSアカウント」も含まれます。
それでも、単に「オウンドメディア」というときは100%、自社が運営するブログ型メディアを意味します。
オウンドメディアの事例
例えば、
Webマーケティング界隈で有名なオウンドメディアは
「バズ部」 https://bazubu.com
「リスクル」 https://liskul.com
「アナグラムのブログ」 https://anagrams.jp/blog/
です。
これらのオウンドメディアを運営する各社は、ここからリード(見込み客)を獲得し、ビジネスを成功に導いています。
オウンドメディア集客→売上につなげる流れ
オウンドメディアは、どのように「ただのブログへのアクセス」を「集客」「売上」につなげるか?というのがイメージできない方もいると思います。
以下の画像をご覧ください。
多くのオウンドメディアでは、それぞれのブログ記事の最下部に「資料ダウンロード」や「無料相談お申し込み」みたいなリンクがあります。ここから実際の商談につなげます。
資料ダウンロードの際には「メールアドレス」「電話番号」「会社名」「名前」といった情報を入力してもらうので、その情報を元にメールや電話で企業から連絡します。
連絡がつながった場合、そのまま商談アポにつなげたり、軽いニーズヒアリングをしたりします。
高単価の商材の場合はここですぐに商談しようとしてもハードルが高いケースもあると思います。また、低単価の商材の場合は訪問営業をたくさんしていては費用対効果が合わないケースもあるでしょう。
そんな場合には、資料ダウンロードしてくれた方に対してメールマガジンを送信していくのも良いでしょう。そのメルマガを何度も読んでくれている人に対してのみアプローチするというのもよくある話です。
オウンドメディア運営の主な2つのメリット
オウンドメディアによるメリットは大きく2つだと考えています。
「集客」と「採用」です。
集客メリット
オウンドメディアに読者が集まれば、そのうち顧客になる人はいるはずです。
なぜなら、オウンドメディアで発信する内容は見込み客が欲している情報だからです。
つまり、オウンドメディアは見込み客が集まってくるハブになるので(それが運営目的なので)、そこにアプローチをすれば成約率が高いのは当然です。良質な見込み客リストを作ることができるとも言えます。
BtoBマーケティング用語で言えば、業者からリストを買うよりは比較的ホットなリードを獲得することができます。
採用メリット
意外と皆さん気が付かないメリットが、この「採用」です。業界に特化したメディアを作ることができれば「あのサイトをやっている会社か」ということで認知は広がります。特に認知度の低い中小企業にはとても有効な採用施策と言えます。
オウンドメディアにアクセスしてくる人は「見込み客」であり「求職者」でもある可能性が高いのです。
オウンドメディア運営 その他メリット
オウンドメディアを運営するメリットは「集客」と「採用」以外にもあります。
顧客維持
オウンドメディアは、意外とお客さんが見ているものです。「いつも見てるよ」と言っていただくことも多いです。営業マンやサポート担当者がいちいち顧客をフォローするのも良いですが、オウンドメディアもその一端を担うことが出来ます。
オウンドメディアで発信される情報を見た顧客は「安心感」「信頼感」を感じるものです。
そのため、解約を抑止できたり、アップセル・クロスセルにつながるきっかけを生み出すことができるのです。
ブランディング
ブランディングは、「集客」のうちでもあるのですが、分かりやすいように別物として紹介します。
オウンドメディアをやる場合は、たいてい「業界特化」「業界の中でも特定分野に特化」して制作します。
その中で有名なメディアを作ることができれば「界隈では誰もが知っている」というポジションを獲得できます。
ブランドは、
「接触回数」 x 「接触時の魅力度」
によって作れると言われています。
オウンドメディアでのブランディングは、
「アクセス回数(接触回数)」 x 「良質なコンテンツ(魅力度)」
によって実現できると言えます。
このように、ブランディング戦略を後押しできるメリットもオウンドメディアにはあります。
社内教育
実は、オウンドメディアを運営すると社内教育に役立つことが多いです。
Webマーケティング知見を獲得
オウンドメディアを成功させると、以下のようなWebマーケティングの知見を獲得できます。
・SEO対策
・コンテンツマーケティング
・CVR最適化
・マーケティングオートメーション
これらは、現代におけるWebマーケティングの基本となるものです。
そのため、オウンドメディアを成功させられる組織は、Webマーケティングを成功させられる組織だと私は考えています。
3つの成功法則
オウンドメディア運営で成功するためには3つの成功法則があると考えています。
1. 継続する
継続することはとても大切です。
「あと少し続ければ良い結果が出たかもしれないのに」
というところで止めてしまうところが多いと思います。
2. 長期的な視点を持つ
オウンドメディア運営は、
・長期的に
・大きなメリット
を享受することが大前提です。
それなのに、
・短期的に
・ある程度のメリット
を求めてしまう人が多いです。
「長期的な視点で見ればやるべき」という意思決定が重要になります。
3. 目的を明確に
目標数値を厳密に管理すると、逆に良い結果が出ずにやめてしまいがちなのですが、
目的(何のためにやっているか)だけはきちんと社内で共有しておきましょう。
ブランディングなのか、採用なのか、何でも構いません。
KPIを設定するのも良いですし、定性的な基準を設定するのでも構いません。
たとえば、採用目的の場合。
KPIであれば「採用応募件数」でしょうが、
定性的な基準なら「採用者がオウンドメディアを見たかどうか」が良いかと思います。
オウンドメディアに使いたいツール集
オウンドメディアに使えるのは、
・CMS
・SEO
・CRM/MA
といったツールです。
CMSならWordPress一択
CMS(コンテンツ管理システム)を利用するなら、WordPress(ワードプレス)を使用しましょう
パートナーとして組んでいるWeb制作会社が独自のCMSを開発している場合もありますが、それでもWordPressを使用すべきです。理由は複雑でたくさんありますので省略します。
SEOならAhrefsやSEMrush
SEOなど分析のためには、まず前提として
Google Analytics
Google Search Console
がありますが、他にも
といった別のSEOツールもあります。
このAhrefsやSEMrushは、競合分析にとても有効なツールです。
具体的には、競合がどういった検索クエリでアクセスを獲得しているか、どのような被リンクを獲得しているか、といったことをチェックできます。
CRM/MAならどれでもOK
CRMツール等に関しては、いまお使いのものが良いかと思います。
よく聞くのは、中小企業ならHubspot, MailChimp。
中堅~大手企業ならSalesforceです。
オウンドメディアを依頼するときの制作会社の選び方
オウンドメディアの制作や運用を依頼するときに最も重要なことが1つあります。たった1つです。
オウンドメディアをやる目的や戦略をディスカッションできるか
という点です。
ただの制作会社ではだめですし、ただのマーケティング会社でもだめなのです。
「こういうマーケティングのために、こういう制作をすべき」というふうに意見を言える、ディスカッションできるようなパートナーを探すべきです。
なぜなら、「制作しただけ」「マーケティング考えただけ」では絶対に良い成果が得られないからです。
オウンドメディアは、抽象度が高く、長期的に取り組んでこそ成功するものです。そのため、長期的に良いパートナーになれそうな企業を選ぶのがオススメです。
弊社でも、「そもそもオウンドメディアをやるべきか?」といった相談から無料で受け付けておりますので、お気軽にご連絡ください。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?