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船は港に停泊するために造船されたわけではないのであって

定刻通りには来ないバスを待ち
バス停の隣の建物の等間隔に並んだ柵を眺めてたら急にこの言葉を思い出した。

思い出したとは言ってもわたしはドイツ語さっぱりなのでニュアンスで。


WOLFGANGの座右の銘


サンティアゴ巡礼の後半
しばらく同じペースで追い越したり追い越されたりしてたWOLFGANGはわたしより30㎝以上大きなドイツ人のおじちゃん。

なかなかヒヤヒヤする岩場が続く山を越えた先の街で再会して遅めのランチしてる時に聞いてみた。

「WOLFGANGは座右の銘とかある?」

その時に書いてくれたのがこの言葉。

WOLFGANGが書いてくれた座右の銘


何かやりたいことがあっても
思い立ってすぐに行動に移すのは難しい。
心配性のわたしには特に難しい。

一歩踏み出す勇気


って文字にするとちょっぴりこっぱずかしい気もするけれど
人生を左右するかもしれない大きな決断も
日々の些細な前進も後退も撤退も

ぜーんぶ最初の一歩踏み出さないことには
なーんにも始まらない。
わかってる。うん。

船を停泊させておく理由

バタバタしてるから。
家族が心配するから。
職場に迷惑かかるから。
腰が痛い気がするから。
貯金が底を尽きるのが怖いから。
マンションの更新したばっかりだから。
お腹痛くなったら困るから。
自分にはできないかもしれないから。
今はお金貯めたいから。
友達は誰もやってないから。
騙されたら困るから。
不安だから。

船を港に停泊させておく理由なんて
正直いくらでも出てくる。 

わたしの船は今どこに


大型船
手漕ぎボート
頑丈な船
鉄の船
小さい船

船の頑丈さもモーターのスペックも
航路の荒れ具合も色々あれど
もし出航したい理由があるのなら
「このまま港に何年も停泊させておくのかい?」
って自分に問うてみよっと。

船つながりか

「おまえーが消えて喜ぶものにお前のオールを任せるなぁ」の歌詞が中島みゆきの声で脳内に流れてる。

#旅の準備

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