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今更ながらアニポケを追い始めた30代おじさん
『子供向けに見せかけた大人向けアニメ』に見せかけた子供向けアニメ
主人公交代の英断
新シリーズのアニメポケットモンスターは、主に2人の主人公を軸に物語が紡がれていきます。現在16話まで視聴したのですが、もしかしたらトリプル主人公になるのやもしれません(?)
ニャオハと共に、自身が祖母から預かったペンダントの謎を解き明かしたい少女リコ。
ホゲータと共に、古のモンスターボールから飛び出した黒いレックウザを追い求めて、島から冒険の世界へ飛び出したロイ。
その二人を取り巻くライジングボルテッカーズの面々。
またSV(スカーレット・バイオレット)で登場したネモあたりも結構絡んできそうです。
この作品、リコやロイに焦点をあててみると、なるほど確かに新世代のポケモンです。
出てくるポケモンが新しいのは勿論なのですが、歴戦のポケモンマスターとなったサトシではもう持つ事が出来なくなってしまった視点が描かれているのです。
このはこのはこのは!ひのこひのこひのこ!
それは第7話で顕著に描かれます。リコやロイは、ポケモントレーナーとして駆け出しの新米。
とにかくポケモンの持っている技を相手に連発する以外の戦術を全く知りません。
キャプテンピカチュウとの特訓の際も、とにかくひとつの技を連発するリコとロイ。
しかし、ピカチュウには攻撃が一切当たりません。
様々な指示出しをして相棒であるポケモンと息を合わせることで、ようやくキャプテンピカチュウに一矢報いる・・・手前でポケモンサイドが息切れ。
トレーナーとしてまだまだ未熟な面が垣間見えるシーンでした。
このやり方は、サトシとピカチュウの黄金コンビでは今更描けない視点ですよね。
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大人組の葛藤が結構刺さる
私が視聴している時点では、まだライジングボルテッカーズの面々でモリーぐらいしか葛藤は見せていませんが、きっと他の面々も何かしら掘り下げは入るのでしょう。
結構そういう面が我々30代おじさんには刺さるところがありましてね。
子供向けアニメと侮ることなかれ!
というか、ポケモンは現役で子供向けのコンテンツでありながらも、30代後半ぐらいの我々おじさん世代もどストライクな世代なので、間口がとっても広いんですよね。
ポケモン世界特有のことわざや慣用句が面白い
猫の手も借りたい→ニャースの手も借りたい
いたちごっこ→オタチごっこ
などなど、独特のワードセンスがあって面白いんですよポケモン世界。
おそらくですけど、ポケモン世界って一般的な動物がいないんですよ。(初代はポケモン図鑑に良くインドゾウ出てきがちでしたが)
だからこうしたことわざをサラッとキャラクターに言わせるセンスが、アニポケ班の皆さんにはいるんですね。
ポケモンマスターになることが目標ではなくなった時代
色々な事を生きがいや目標に出来る昨今、まさしく多様性と呼ぶに相応しい現代社会ですが、だからこその悩みだってあります。
昔で言えば通り一遍等にプロスポーツ選手!だったのが、今では色々な価値観が育ってきていますよね。
アニポケもそれを投影するように、サトシが『ポケモンマスターになりたい』という夢を持ち続けた時代から、リコやロイ、その他キャラクターたちがそれぞれの冒険をするようになってきたんです。
決してサトシの道が間違っていると言いたいわけではありません。
そもそもサトシはポケモンマスターになる以前に、ポケモンと仲良くすることを最優先に考えられる男の子でしたからね。
そうした遺伝子は多分にロイが引き継いでいて、人間心理の部分はリコが担当するのだと思います。
アニポケはストーリーが結構しっかりしていて、とても面白いです。
今現在で80話近くでしょうか?年内には追いつきたいな。