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何かしたいことがあったら

先日、志垣さんから職業「山下和典」という言葉をいただきました。

その言葉をずっと考えていた。

いつも思うのは、自分がやっていることは誰でもできるし、何でみんながすごいなって言ってくれるのか本当に分からないんです。謙遜や卑下するということではなく、本当に分からなかったです。

でも、いつも正直、本当にすごい先生方に「すみません、お願いします」ということを言うと。「まあ、山下さんやから」とか「いいですよ~」とか言っていただけるんです。それも本当にお金では買えない、価値、プライスレスな価値です。

1つ目の理由は、「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」というじいちゃんの言葉が効いています。どうしよう、話に行くのはとか、最初は思っていました。でも、そのタイミングを逃したら、2度と話せないかもしれない。もし、そのときに嫌な顔されたら、縁がなかったんだと思って諦めようと。そこで、一歩出ます。

昔は本当に「がつがつ」していました。今もそうかもしれませんが(笑)。とりあえず。うっとおしいなって思われていたと思います。でも、途中から「おおさかやの会」の方々と関わるようになってその考えは変わりました。すごい先生方が、普通に話している。「それなんなん?」とか「へ~、リハビリってそういうふうにしてるんや」とか。

すばらしい方々と関われば関わるほど、垣根がないんです。利害関係で動くことも考えます。でも、それでは何か違うんです。その立場に立っている方々は、おのずとその立場に立っておられる方なんです。だって、目の前のことを一所懸命でその患者さん、利用者さんが良かったら自分も楽しい、おもろいやんって思う人たちだったからです。

昔、こんなにいろいろな名刺をもっていると自慢した人がいました。だからって思っていましたが、今もすごく思います。名刺交換だけでは、本当に忘れ去られます。僕も、名刺交換だけした人に再度名刺交換することも最近しばしばあります(笑)

そのあとのつながりをどうするかだと思います。

2つ目の理由は、頼まれたときに先約があったら別ですが、ほとんどのことを断りません。僕の尊敬するOTの小川先生もそういう風に言っておられました。(先生は本当にお忙しいのに、ご無理を聞いていただいたりします)。最近、断らないといけないことがあるので、心苦しいですが。体が2つあったらといつも思います。でも、二人もいたらもっとはちゃめちゃかもです。

誰かに何かを頼むとき、どういった気持ちで頼むんだろうって思います。僕は、必要とされなければ頼まれないと思っています。また、ちゃんとした結果を残すことができる人、やってくれそうな人に頼むと思っています。だから、頼まれたらいいですよ(笑)としながら、内心、やばい、大丈夫かな?でも、相手のお願いしたい気持ちと期待はあるしなあって。

さあ、そこから、いつも頭の中にそのことがあります。先日、講演のことも書きましたが、頼まれたら、パワポ作りは遅いですが、頭の中で何十回も話の流れを作ります。いつも、会場に早めに行って、どのような方が来られているかで、内容をすぐに変更することもあります。昨日もそうでした(笑)

事前準備をいくらしても。結果は分からないです。講師活動の不安は、そこが一番あります。言葉が間違っているかもしれませんが、自慰行為のような講義をする人になりたくないと23歳くらいに思いました。そのとき、塾の講師をしていたので。その後援した結果がすべてではなく、その講演を聞いて、いかに臨床、ケアに0.00001%でも使ってもらえるか、考えるようになってもらえるかだと思っています。

それと、妄想をいつもうだうだ言っています。僕は、妄想の先に、実現する結果が必要だと思っています。それまでのプロセス、どういう風に立ち回るのか、やりたいことがあったら案を考えて、しっかりプランを作る。いつまでにやるかなど。

後輩に言ったこともあります、「組織の批判をすることは簡単、ここがいやだ、直してほしい、管理職はちゃんとやっていない」。僕は、その言葉を聞いて、「それじゃ、この組織がよくなるための考えはある?あったらそれを実現するようにするのも僕の仕事だからどう?」と。「もし、ないのならそれはただの文句であって意見ではないよね」と。意見のある人もいます、その意見のある人のときは、いつか実現できるように働きかけたり、一緒にがんばろうとなります。そして、環境が整いつつあったら、「ありがとう、あの提案があったから、幅が広がりそう、本当ここが良くなりそうだよ」とフィードバックします。そりゃ一緒に楽しいことで、成功体験させてもらえるのは僕ですからね。こんな徳なことはないですよ。

何かしたいことがあったら、ちょっとした積み重ね。結果を残したときに、縁に恵まれて、円がうまく作れる。だって、はいせつのことも大切って言い続けて10年かかりましたし。

自分にできることは、ケアを紡ぐ人になること。浜田きよ子先生から頂いた言葉です。それが、職業「山下和典」です。

たまたま、ブームにのっただけかもしれませんが(笑)。

でも、いつまでもぶれないようにしたい。みんながLife is Beautifulになったらいいと。

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