角田とローソンが示したメキシコGPでの輝き: レーシングブルズの好調な金曜日
レーシングブルズにとって、メキシコGPの金曜日は期待を超える素晴らしいスタートとなった。特に角田裕毅のパフォーマンスが光り、FP1とFP2の両セッションで3位という好結果を収めたことは、今週末の彼の挑戦に大きな期待を抱かせるものだった。初回セッションでRBのマシンが見せたパフォーマンスは、他チームと比べても際立っており、角田とリアム・ローソンの安定感が印象的だった。
角田はFP1で1:18.699のタイムをマークし、3位でフィニッシュ。その後のFP2でも1:17.878で再び3位を維持した。このパフォーマンスは、レーシングブルズが今週末に臨むにあたり、極めて好調であることを示している。角田自身も「初めて両セッションとも3位で終えられた」とコメントし、非常に満足そうだった。彼は特にタイヤテスト中のFP2でもトップ3に入ったことを強調し、マシンの調整に自信を見せている。「今週末に向けて非常に良いスタートを切れた。マシンのバランスが非常に良く、特にミッドフィールドでの戦いにおいて強みを発揮できると感じている。Q3進出が目標だが、このままのパフォーマンスを維持し、コンストラクターズ争いでの大事なポイントを獲得したい」と角田は語った。
角田のコメントからは、今週末のQ3進出への強い意気込みが感じられる。特に、ハースとのコンストラクターズ6位争いを意識していることが見て取れ、ミッドフィールドにおけるRBのポジションが非常に重要であることを理解している。彼の一貫したパフォーマンスは、今週末のレースでミッドフィールドのトップを狙うための大きな武器となるだろう。
リアム・ローソンもまた安定したパフォーマンスを見せた。FP1で1:19.093のタイムを記録し9位に入った後、FP2では1:18.560で10位となり、両セッションでトップ10入りを果たした。ローソンは「まだ少し見つけるべきところがある」と述べつつも、全体的にはチームにとって良い一日であったと満足感を示している。「特に先週の良い流れがこの週末にも続いていることが嬉しい。まだ改善の余地はあるが、今日の結果には満足している。明日も引き続き集中し、予選に向けてさらに車を仕上げたい」とローソンは語った。彼は新しいサーキットへの習熟が進む中で、さらなる改善が見込まれており、予選までにポイントを狙える良い状態に車を仕上げたいという意欲を示している。
チームのレースディレクターであるアラン・パーメインもまた、非常にスムーズで順調な金曜日であったことを強調している。彼によると、FP1ではレース用タイヤのバランスを学び、高燃費での長めのランを試みた一方で、FP2ではピレリのタイヤテストを行い、両ドライバーとも車の感触に満足していたという。「今日は我々にとって理想的な金曜日だった。角田とローソンの両ドライバーが車に対してポジティブなフィードバックをしてくれたことが、我々にとって大きな収穫だ。特に、角田の新しいフロアがうまく機能していることが確認できたのは非常に喜ばしい」とパーマンは語った。特に角田のマシンにはオースティンで持ち込んだ新しい仕様のフロアを改良したものが装着されており、このフロアの改善が角田の好調なパフォーマンスに寄与しているようだ。ローソンには同じバージョンのフロアが次戦のブラジルで与えられる予定であり、これが彼のさらなるパフォーマンス向上に貢献することが期待されている。
メキシコGPの金曜日は、レーシングブルズにとって非常に有意義な一日であった。角田が示した安定感と自信、そしてローソンの成長の兆しは、今週末のレースに向けてチーム全体に大きな希望をもたらしている。ハースとの激しいコンストラクターズ争いの中で、このようなパフォーマンスを維持し続けることは、RBにとって非常に重要だ。今夜はレース戦略の検討に取り掛かり、FP3でのさらなる進化を期待する声が高まっている。「今週末のパフォーマンスをさらに向上させるために、我々はあらゆる可能性を模索している。ドライバーたちが示したポテンシャルを最大限に引き出し、予選、そしてレースで結果を残せるように全力を尽くすつもりだ」とパーメインは締めくくった。彼らのポテンシャルが予選、そしてレース本番でどのように発揮されるのか、注目が集まる。
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