貴重で贅沢な時間の使い方

2024年11月20日 06:57

私の教室では個人稽古をしています。
あらかじめ稽古時間を予約してもらっています。
約束する時刻にスタートできるようにお越しください、と話しています。
着替えの時間を考慮するということですね。
そうしないとだんだん時間がズレて、お弟子さん同志のトラブルにもなりかねません。
また、その時間をお金を出して独占する贅沢な時間であることも覚えてほしいと思っています。

こんな話をするのは、そういう自覚の薄い人が見受けられるからなんです。
5分遅れたらその分ズレて稽古してほしい。
その気持ちはわからなくはないですが、そのあと予約しているお弟子さんが着替えのためやって来ます。
ウチの場合40分稽古なので、45分には次の人が来てという感じで、ズレれば
遅刻したとは知らない次の方は"この人は長く稽古してもらっている"と思うでしょう。
月謝はそんなに高い設定にはしていないつもりですが、その40分は一般的なアルバイトの倍以上の金額がかかります。
その40分を1人のために先生が準備して待っていると思えば、5分くらいとか、ちょっと用事を済ませたいから30分遅らせて、なんて軽く言えないと思うのですが。
私もそれだけのお金をいただく為に相応の指導をしたいと思っています。
毎回"覚えていない、稽古してこなかった"と平気で言える人はこの貴重さ、稽古時間の重みをわかっていないのではないかと思うのです。

先日30年ぶりに苦情があったと少しお話しましたが笑、浴衣や扇子は買えないし、そこまで熱心にはできないけど教えてほしい、世の中には色々な人がいるのだから考慮しろ、配慮しろというものでした。
色々な人がいるからこそ、ウチではこういう方針です、ときちんと伝えています。
一生懸命やりたい、上達したい人を一生懸命教えたいのです。
上達よりも楽しくみんなで、お茶でもしながら、というところもあります。
たまにでも来てくれればいいです、浴衣もお扇子もご用意しますから！という先生もいます。
自分に合ったお稽古場を探しましょう。

私は独占できる貴重なお稽古を自分を高める有意義な時間にしてもらいたい、そのお手伝いをしたいと切に願っています。
よし、と思ったら是非笑