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70/1,000冊目 『ミレニアム2 火と戯れる女 』 スティーグ・ラーソン(著)
『ミレニアム2 火と戯れる女』 スティーグ・ラーソン(著)
概要
女性調査員リスベットにたたきのめされた後見人のビュルマンは復讐を誓い、彼女を憎む人物に連絡を取る。そして彼女を拉致する計画が動き始めた。その頃ミカエルらはジャーナリストのダグと恋人ミアが進める人身売買と強制売春の調査をもとに、『ミレニアム』の特集号と書籍の刊行を決定する。ダグの調査では背後にザラという謎の人物がいるようだ。リスベットも独自にザラを追うが、彼女の拉致を図る者たちに襲撃された! 今世紀最大のミステリ三部作、激動の第二部に突入!
発売:2011/11/10
感想
ラーソンの死後にこれらのシリーズが出版されたってのが、あらためて驚きます。そして彼が書いた3分作のうち、わたしがもっとも好きなのがこの作品。
巨万の富を得たリスヴェットは悠悠自適に世界中を飛び回って過ごします。そして数学の虜になっていく。冒頭に示されるその世界がとても好きであり、且つ心が折れないリスヴェットのキャラクターもきゅんきゅんします。
もう一度、読みたくなってきました。
スティーグ・ラーソン(Stieg Larsson)
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誕生:1954年8月15日 スウェーデン・ストックホルム
死没:2004年11月9日(50歳没) スウェーデン・ストックホルム
職業:ジャーナリスト、小説家
国籍:スウェーデン
活動期間:1990年代 - 2004年
ジャンル:犯罪小説、スリラー
代表作:「ミレニアム」シリーズ
配偶者:エヴァ・ガブリエルソン(Eva Gabrielsson)(1974年 - 2004年、事実婚)
スティーグ・ラーソン(Stieg Larsson)は、スウェーデンのジャーナリスト及び作家。彼は推理小説「ミレニアム」3部作を執筆したことで最もよく知られており、死後に出版され、映画化もされています。ラーソンはストックホルムでその人生の多くを過ごし、ジャーナリズムの分野や極右について研究する独立研究者(ラーソンは反極右の立場である)として働いていました。
彼はカーレド・ホッセイニに次いで、2008年に世界で2番目に売れている小説家でした。「パブリッシャーズ・ウィークリー」によると、「ミレニアム」の第3部「眠れる女と狂卓の騎士」は、2010年にアメリカで最も売れた本になりました。2015年3月までに、彼のシリーズは世界中で8000万部を売り上げています。
生涯・人物
スウェーデン北部のシェレフテオ(Skellefteå)出身。母方の祖父母の下で育てられ、スペイン内戦に国際旅団の一員として参加した共産主義者の祖父の影響を受けています。トロツキー主義ジャーナル(Fjärde internationalen)やSFファンだったことからSF雑誌Sfären, Fijagh!の編集を手掛けていました。また、1978年(24歳)から1979年(25歳)までスウェーデンのSFファンクラブ(Skandinavisk Förening för Science Fiction (SFSF))の理事を務めています。
1981年(27歳)にスウェーデンの通信社(Tidningarnas Telegrambyrå)でグラフィック・デザイナーとしてキャリアをスタートさせています。同会社で20年働き、イギリスの反ファシズム雑誌サーチライト(Searchlight)の編集にも携わりました。1995年(41歳)に政治雑誌エキスポ(Expo)を創刊し、編集長も務めました。
2002年(48歳)からパートナーの女性と『ミレニアム』シリーズの執筆を始めます。2004年(50歳)に出版社と契約しましたが、同年に心臓発作により他界。
2005年(死後)に『ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女』が出版。スウェーデンを始めとする全世界で800万部のベストセラーとなり、様々な賞を受賞しました。テレビドラマ化や映画化されました。
ラーソン氏は2004年11月9日、出勤時に階段を上った後に心臓発作で死去。 2008年5月、ラーソンの死後すぐに発見された1977年の遺書には、共産主義労働者同盟(現社会党)ウメオ支部に資産を遺すという彼の希望が記されていたことが発表されました。
この遺言は無証人であったため、スウェーデンの法律では無効であり、その結果、ラーソンの遺産は、書籍の販売による将来の印税を含め、すべて父と兄のヨアキム(1957-2024)に渡りました。
遺言を発見した彼の長年のパートナーであるエヴァ・ガブリエルソンには相続の法的権利はなく、父と兄と彼女の間で論争が巻き起こりました。 伝えられるところによると、スウェーデンの法律では、結婚する者は住所を公開することが義務付けられており、ラーソンが暴力的な過激派からの報復を恐れたため、「安全保障上のリスク」となった可能性があるため、2人は結婚しないでいました。
彼女は、作者は父や兄とほとんど連絡を取っておらず、彼の作品が彼の望んだ形で発表されるよう、彼の作品を管理する権利を要求していると主張しています。
参照
https://en.wikipedia.org/wiki/Stieg_Larsson