見出し画像

中世の情報産業とは何か?

中世の情報産業とは何か?の答え

グーテンベルグが活版印刷を発明した頃、すでにヨーロッパには、かなり大きな情報産業が存在していた。

それは、写経に熟練した大勢の修道士をかかえる数百に及ぶ修道院から成っていた。

ドラッカーさん曰く

グーテンベルグの発明の50年後の1500年には、彼らの仕事はなくなっていた。

ヨーロッパ全土で1万人を越えていたものといわれる彼ら修道士にかわって、全部で1000人そこそこの新手の職人が、印刷の仕事をするようになった。

わずか50年前の一人当たり1200ベージ、1300ページの年間生産量が25万ページになった。

書物の価格は急激に下がった。
グーテンベルグの発明以前は、本は贅沢品で豊かなものしか手に入れられなかった。
しかし、発明以後は農民が買えるほど安くなった。

この3度目の情報革命がもたらしたコストと価格の低下は、4度目の情報革命のそれに勝るとも劣らなかった。
普及の速さと範囲の広さもそうだった。

「明日を支配するもの」ピーター・ドラッカー著、上田惇生訳、ダイヤモンド社出版より引用及び参考

いいなと思ったら応援しよう!