マガジンのカバー画像

ドラッカーの新情報革命

29
ピーター・ドラッカーの「新情報革命」を研究しています。
運営しているクリエイター

#経営戦略

ピーター・ドラッカーの新情報革命をご存知ですか?

ドラッカーの情報戦略を研究するにあたって、ドラッカーの著書「明日を支配するもの」で述べられている新情報革命について調べてみます。 新情報革命とは何か?情報のコンセプトにかかわる革命であり、情報に焦点を合わせ、情報の意味と目的を問題にし、情報の助けによって行うべき仕事と、それらの仕事を行うべき組織のあり方を明らかにしていくものです。 ドラッカーさん曰く・新情報革命は、企業で始まり、企業情報をめぐって始まった。 ・組織だけでなく、個々の人間にとっての情報の意味を変える。

トップが必要とする情報とは何か?

トップが必要とする情報とは何か? トップが必要とする情報とは、トップ経営陣の仕事と意思決定のための情報。 ドラッカーさん曰く トップ経営陣に欠けていたものは、情報についての新しい定義であった。 新しいコンセプトだった。 トップ経営陣の多くが、自分たちが必要とする情報が何であるかを問題にするようになった。 企業の外の世界の情報の入手についての問題意識が高まった。 データではなく情報を提供しようとしている。 トップ経営陣の仕事と意思決定のための情報を提供する。 コ

新情報革命のきっかけとは何か?

新情報革命のきっかけとは何か? ITがトップ経営陣に対して、情報ではなくデータを供給しているにすぎず、トップ経営陣が必要とする情報を提供できていなかったから。 ドラッカーさん曰く 今日トップ経営陣が手にしているデータは、事業を差別化し競争力をもたらすものは低コストであるという19世紀初めの公理を前提としたものばかりである。 資産の管理やコスト管理は、トップ経営陣の仕事ではない。現場の仕事である。 コスト上の不利が大きければ、事業を損なう。 だが事業を成功させるものは

ピーター・ドラッカーの「マネジメントスコアカード 」をご存知ですか?

ピーター・ドラッカーが名付けたマネジメントスコアカード ピーター・ドラッカー(経営コンサルタント、社会生態学者)のマネジメントに詳しい方でも、「マネジメントスコアカード」を知らないという人は多いのではないでしょうか? なぜなら「マネジメントスコアカード」という用語は、ドラッカーの著書には明記されていないからです。 しかし、ドラッカー本人がインタビューを受けているときに、マネジメントスコアカードの存在を明言しています。その内容は、ドラッカーの著書「現代の経営」や「マネジメ