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ターンアラウンドとSDGsに親和性はあるのか?〜Vol.1 ターンアラウンド編〜

ども!
TOTONOIの石橋です。
だいぶご無沙汰したnoteの更新ですが、正直記事を書くことに心が折れて休んでました・・w
ようやくペンを握るモチベーションが出てきたので、今回は「ターンアラウンドとSDGsの親和性」について複数回に分けて考察していきたいと思います。

まず、最初の回は「ターンアラウンド」について。
私のキャリアにもかなり大きなインパクトを与えてくれたターンアラウンドについて考察していきますのでぜひ最後までお付き合いください!



なぜこのテーマ?

そもそもどういった経緯でこのテーマにたどり着いたのか、少しだけお伝えさせてください。
以前にも書いたことがあるかもしれませんが、私はこれまで再生可能エネルギー事業や農業など、SDGsに関連する企業で事業企画やサービス開発を行なっていたり、地域企業の代表取締役の参謀として事業の再建をさせていただきました。
現在は産業のDX分野で企業をDX支援する事業に携わらせていただいていて、最近「SDGs」や「M&A」などのワードが流行になっていることから、どちらもやってきた私にとっては「社会貢献」と言うものと「ビジネス」の融合は成立するのかという問いが生まれました。
先日、私がリスペクトする経営者の方と会食させていただく機会があった際にこの問いを投げたところ「noteに書きなさい」と言っていただいたので素直に書いてみようと思ったわけですww

ですので、今回は私の超俗人的観点から一見相容れないであろう2つの要素を組み合わせてみたいと思います。
※「SDGs=社会貢献」という意味合いで使っているわけではありません。

ターンアラウンドとは

早速、最初のテーマである「ターンアラウンド」について言葉の意味から読者の皆さんと共通認識を作っていきたいと思います。

ん!?ターンアラウンド??
普段の生活ではなかなか耳馴染みのない言葉だと思います。
一般的な意味合いとしてはどういうものでしょうか?

”ターンアラウンドとは、「方向転換」という意味。転じてビジネスでは、「事業再生」の意味で使用されるケースが多い。短期的な解決策ではなく、悪化した経営の立て直しなどの中長期的な施策に対して使われる。”

参考リンク:Indeed キャリアガイド編集部

Indeed キャリアガイド

なるほど。
ポイントは、「短期的」ではなく「中長期的」という時間的な部分に違いがあるようですね。

ワークアウトとは

似たような言葉で「ワークアウト」という言葉があって、ビジネス用語における一般的な意味合いでは人材開発や組織風土の変革のためのアプローチを指すようですが、ターンアラウンドとの対比としてのワークアウトは「短期的なプランで経営の再建を図ること」で、主にはリストラや資産売却などを戦略として実行するようです。

私が実際行ってきた再生期間は約2年間でしたので、ワークアウトかなーと思いましたがリストラは一切せず、むしろ採用もバリバリやって平均月間給与を約7万円ほど上げ、収益を改善したので戦略も含めて完全にワークアウトしたわけではないかなと感じていますw

ターンアラウンドマネージャーとは

事業再生や企業再生などはごく自然に起こりうるものではなく、やはりそこには戦略策定する人や実行して再生を図っていく人が必要になります。
ターンアラウンドマネージャーという役割のことをご存知でしょうか?

”ターンアラウンドマネージャーとは、経営破綻の危機に直面している、またはすでに経営が破綻している企業の再生を請け負う人物を指す。企業の経営者として登用され、さまざまな観点から戦略を立案・実行して経営の再建を図るのが特徴”

参考リンク:ターンアラウンドとは?ビジネスでの意味と事例、ターンアラウンドマネージャーの役割

Marke TRUNK

ちょっとカッコ良さげですね!
一般的に耳馴染みのない役割かもしれませんが、私も以前はこのポジションに憧れ勉強していた時期もありました。
実は、ターンアラウンドマネージャーの注目度が上がってきています。
それにはいくつか考えられる背景があります。

  1. バブル経済の崩壊

    • 1990年代のバブル経済の崩壊によって、多くの倒産や多大な負債を抱える企業が続出したことによって、財務面において再生するニーズが増えた

  2. 企業再生ファンドの増加

    • 下降した日本経済の立て直しを図るために、投資家から集めた資金を使って企業を立て直す目的を持ったファンドが増えた

  3. 新型コロナウイルスの影響

    • 世界的なパンデミックにより経済は大打撃を受け、これまで行ってきた経営戦略が通用しなくなったことで前例のない危機に直面し、解決策の見出せない企業への救いの手を差し伸べられる存在としてプレゼンスが向上した

  4. 人材不足や組織の課題

    • 適切な人材の確保や組織の健全な運営ができない企業が増えいてく可能性がある

  5. 規制や法的課題

    • 政府の規制変更や法的な問題が企業に影響を与える可能性がある

  6. サプライチェーンの問題

    • グローバルなサプライチェーンの複雑さや遅延、中断が企業の経済活動において様々な影響を与える可能性がある

  7. 環境変化と持続可能性

    • 持続可能性への関心が高まる昨今、企業は環境への影響や社会的責任に対応する必要が出てきた

ざっとこんな感じでしょうか。
こういった背景によってターンアラウンドマネージャーは今後、より必要な役割としてニーズが増していくだろうと考えています。


まとめ(考察)

ここまで読んでくださり、ありがとうございました!
改めて、ターンアラウンドの内容や役割を理解できたような気がしています。
一言でターンアラウンドと言っても守備範囲は広く、社会の変化やニーズによって、求められる役割は変化し、中長期的視点を持って事業を発展させていく役割であると感じています。
短期的な施策とは違って、中長期的な施策を講じていくためには「収益以外の目的が必要である」ということを感じました。
企業が危機的状況であるから、「財務改善を行ってスリムにしよう」とか「営業力を強化して売り上げを上げよう」とか「リストラして固定費を下げよう」というのは、あくまで手段であって目的ではないということかなと思います。
会社全体が改善されたその先の未来をどう見据えるのか、どう戦略を練っていくのか、そんなことがターンアラウンドには必要な気がします。

それには、高度なスキルや経験だけでなく、出会いや人脈、日常の情報収集、強い想いなど全方位で網羅していく必要があると思います。
興味のある方はもっと掘り下げてみてください!

次回は、「SDGs」について考察していきます。
どうぞお楽しみに!


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