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給食室の天使たち②

てな訳で、給食の委託会社で働く事になった。

リモート面接を受けて、あっという間に内定。
人手が足りてないのは飲食業界、何処も一緒なんだろう。
エリアマネージャーと云う人物から、電話が来て某小学校の給食室に配属になった事を聞かされた。

「初日は先生との挨拶もあるので、それなりの格好で来て下さい」

先生、、、校長先生?それとも職員室に行って、先生方の前で挨拶するんだろうか、、、。

僕はそれなりの格好だと思われる格好で、指定された学校の前から、教えられた電話番号に電話した。

電話口に出たのは柔和な声の男性。
すぐに校門まで来て、僕を出迎えてくれた。彼はこの現場の責任者、チーフという立場で、歳の頃は僕と同じ位に見えた。

僕の勝手なイメージで、長年給食を作っている調理員は体が大きく、強面が多いんじゃないかと想像していたが、ガッシリはしているものの、背も体格も標準で、声の通り柔和な印象だ。

学校に入るのなんて、何年振りかな、、、

聞けば、今はまだ休み明けの掃除期間らしく、じっくり説明をするし、他の調理員達も皆、中途採用だから安心して欲しい(正直、中途だから、、、の意味は分からなかった)との事だった。

紹介された、この給食室の社員は、先述のチーフ以外は3名。
つまり、これから僕は社員5人で現場を回していく事になる。

以下、メンバー紹介。

・サブチーフ
30代?恰幅の良い、温厚そうな青年。初日から積極的に話しかけてくれた。近くのコンビニを案内してくれたり、とても親切だ。

・Xさん
50代?ギョロッとした、鋭い眼光の持ち主。
痩せていて、ちょっと恐そう。
いかにもベテランといった感じだが、給食歴は1番浅く、長年和食の料理人をやっていたらしい。

・Y君
20代?まだ幼さすら残る若者。給食歴は3、4年。
部活頑張ってました体育会系オーラが全開。
明るい感じではないが、心を許すと話が弾みそう。

さて、これから一体どんな展開が待っているのか。
    
                  次回に続く
 










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