オーストラリアのガソリンスタンドで一日過ごす羽目になった話
オーストラリア旅行中、レンタカーを故障した。
なんとか近くのガソリンスタンドに漂着し、車の修理を待つため一日ガソリンスタンドで過ごすことになった。(レンタカー故障の経緯は前回のnoteに書いてます。)
絶望の中、唯一の救いは、
漂着したガソリンスタンドがオアシスだったこと。
旅につきもののトラブル。
「やりたかったこと、行きたかったところを諦めなければ、、」
最悪ですよね。
でも、トラブルの時こそ思いがけない発見と出会えるチャンスですよ!
そんな前向きなメッセージを送りたい。そんなnoteです。
ガソリンスタンド生活1日目
ガソリンスタンドでの1泊が決定したのが夕方5時頃。車内でひとしきり絶望を味わった後、まず僕たちが目指したのは食料の確保だ。無人島でのサバイバルさながら決死の覚悟でガソリンスタンドに足を踏み入れた。
<入店>
足を踏み入れた瞬間に理解した。ここは無人島ではなく、オアシスだ。
入口の真正面に構えるフードコート、お菓子や飲み物で満たされた陳列棚。日本でよく見るサービスエリアのそれだった。(店内の写真を撮り忘れたのが悔やまれる。)
<夕食>
僕たちは安堵を覚えながら、フードコート内のカウンターに着席する。周りをみると、屈強なオーストラリアンたちがこぞって同じ食べ物をむさぼっている。それがこちら。
握りこぶし大のミートボールとマッシュポテト
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郷に入っては郷に従え。
僕も同じものを注文した。いざ目の前にくると、少し怯む。
肉の密度に終始圧倒されるも、なんとか完食。小1時間前まで食料の心配をしていたことが嘘のように、満たされた腹をサスサスなでた。
<テレビ鑑賞>
腹ごなしに店内をぶらついていると、談話室なるものを発見した。
恐る恐る入室すると、先客のおじさま2人が設置されたテレビに見入っている。
テレビもソファも完備か!すごいなこのガソリンスタンド!
とりあえず空いた席に座っておじさま方と同じようにテレビに目を遣る。
ん?なんか知ってるぞ、この番組。
…SASUKEやん!
調べてみると、オーストラリア版SASUKE『ニンジャウォリアー』という番組らしい。オーストラリアでは人気の番組なんだとか。
思わぬところで日本との繋がりを感じながら、談話室を後にした。
<シャワー>
新鮮味あふれるガソリンスタンドで思いのほか時間を忘れることができ、時刻は夜8時くらいになった。
早めの就寝にするか。キャンピングカーに戻ろうと歩いていると、いかにも風呂あがりです、といった感じの火照った顔のオーストラリアンが前から歩いてきた。
え、お風呂もあるの?
店員さんに尋ねると「何か買った人であれば無料でシャワー貸すよ。」とのこと。早速、利用させてもらった。
キレイ。快適すぎる。
1日をどう乗り切ろうか、と数時間前まで考えていた自分に言いたい。
「ここは住めます。」
キャンピングカーに戻り、就寝。1日目を終えた。
ガソリンスタンド生活2日目
朝8時頃、起床してすぐさまガソリンスタンドに向かう。2日目にしてガソリンスタンドが生活の一部になりつつある。
優雅に朝食をしながら、修理工の到着を待つ。
甘さと重さの2重攻撃をしかけてくる朝食ケーキ
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来た!
オペが始まり、その様子を近くで見守る。
数分後。
結構な大手術になったが、無事僕たちのキャンピングカーは息を吹き返した。ありがとう、修理してくれた人!(名前聞くのを忘れてしまった。)
その後、僕たちはゴール地点のメルボルンまで完走することができた。
トラブルで出現するオアシスを楽しむ
旅先で絶望的なトラブルを経験してみて思ったのは「何とか楽しめる」ということ。むしろ、しょっぱい経験の中でこそ小さな幸せを噛み締めることができた。砂漠で見つけるオアシスのように。塩をかけて感じるスイカの甘みのように。(急に例えてみる。)
皆さんも旅先でトラブルに巻き込まれたら、自分なりのオアシスを見つけてみてください。そんな気持ちで過ごせば、どんな旅も楽しい思い出になるのでは?
-おわり-