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13:デスマ④|本を出したいなみおり日誌ー文学フリマに出たい人魚ログー
整形外科も終わり、買い物などをして無事帰宅。
夕食を作ったりお風呂に入ってから最終確認に進むせの。
ほーん。はーん。いいんじゃな……
あれ、ここもう少し直しとくか……
あ、ここもなんか文章のリズムが……
あれ、ここもなんか短くした方が……
あれ、あれ、あれ……
気づいた時には、190ページになっていた。194ページ分の入稿金額を入れたのにも関わらず、減ってしまったのだ。
なんということだ。前払い故にページ数を変えることはもうできない。
ちょ古っ都製本工房様曰く、ページ数などに変更があった場合、返金や追加料金の支払いが可能とのことだが、今回作るのは1冊だけで、しかも4ページの為だけだ。下手をすれば振り込み手数料の方が高いかもしれない。
何円になるかはわからないがめんどくさい。めんどくさいなら、いっそページを埋めるしかない。
しかし4ページ分の文章を埋めるのは結構大変だ。しかも納期はあと1、2日。体力は限界だし、頭も随分茹でられている。
どうしてこんなに無計画なんですか。幼い頃から先生や親などに言われた記憶が蘇る。
「荘也ちゃんは整理整頓をしたり時間を考えて行動することをもう少し頑張りましょうね」
駆け巡る走馬灯。先生、ごめん。アラサーになってもぼくは無計画なままだよ。それでも大人にはなれるんだね。
思い出の先生に謝っても文章は埋まらない。必死に頑張ってみるが、なぜか文字数は減っていく。
万事急須。最悪空白を作ったり「メモ!」とかしてみようか。己の為だけの見本本だし、何がどうあってもええやろの気持ちになってくる。
そして、そう思い立った時、ふと脳裏によぎる存在があった。
……こっちゃん。
そう、フリーペーパーを出すかどうかの話をした際に出てきた「こっちゃん」の話は2000文字程度だった筈だ。
フリーペーパーにして配るには辻褄が合わない物語だったが、埋め合わせをするにはぴったりだ。隙間に入るこっちゃん。調整を行えば、超ピッタリである。
ありがとうこっちゃん。ありがとう。君のおかげでなんとか空白を作ることは免れたよ。
まぁ見るのは己だけだしという気持ちで入稿。ポチッとメール送信すればデスマは一旦一区切りである。
頑張った。よく頑張った、せの。お試し用とはいえ、194ページ(本体190ページ)をよく綴ったものだ。
己の頭をいいこいいこしてお茶を啜る。
……そういえば、明後日には旅行に行かねばならなかった。
やってきたるは年末年始。大掃除などをしなければならず、デスマは別の意味で続いていく。
こうしてバタバタしながらせのの初入稿は幕を閉じた。
みんな、入稿準備は早めにしよう。改稿は数万文字増えたりすることもあるそうだ。
次回は入稿の際に学んだことの覚書などを記載していこうと思う。どうぞよろしくお願い致します。