あれからずっと。
「明日こそ、明日こそ」
って思いながら、今日も寝るんだ。
「よし、今日は」
って思いながら寝たこと、今まであったかな。
「明日こそ」
って思いながら、毎日は流れ、
何十年も過ぎて、気がついたらもう、夕暮れなんだ。
「それ」が目の前にあるときは、
私の感覚は数分先の未来を臨み、見込みがないことに焦っている。
それが過ぎ去ったときに、
私の感覚は過去へ向かい、どうしてちゃんと見ていなかったのかと責める。
今日だって
「明日こそ」
って思いながら寝るけど、
もう、それは戻ってこないみたいだよ。