真似できないかも
11月中旬ですが暖かいですね。
クリスマスもまだだけど、あっという間にお正月も来てしまいそうです。
皆さんの家では、おせちを食べますか。
うちは私の祖母が現役だった頃は、なんとなくお重に詰めてくれていました。まあ、あの時代は正月三日までお店も開いていなかったので、必要に迫られてのことかもしれません。
今は、私の母が黒豆や田作りを作ってくれる以外購入しております。
毎年違うものを選ぶのが母の楽しみらしいです。
もちろんご相伴にあずかる私たちも楽しみです。
義実家の母は一通り作って待ってくれています。
私はというと、当然一品も作りません。作れません。
あの頃は年末になると、台所で圧力鍋が黒い汁を吹きこぼしていたのを思い出します。火を使っている台所が暖かいから、みんなそこでミカンを食べていたような気がします。石油ストーブに近づきすぎて「焦げるよ」と一日に一回は注意されました。
そんな幼少時のことを思い出していたある時、70代くらいの知り合いの女性と話す機会がありました。
「私は黒豆が好きなんですけど、うちのおばあちゃんは黒豆を炊くのがうまいと母がいつも言っていたんですよ」
と私が言ったら、
「年寄りは何でも炊くのがうまいのよ」
と自嘲気味にバッサリ言ったのが、最高にかっこよくて大好きでした。
今でもこの季節になると毎年思い出す、私の中の名言です。
だって、間違いないですから。
しかし私がこのまま生きていっても、黒豆は炊けないかもしれないな。
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