なんにも持ってなかった文系女子がなぜか中年個人事業主になってみた。
こんにちは。熊本県熊本市出身・在住のオンジョウです。
既に登場しているメンバーと同じく「株式会社せんのみなと」が提供する「キャリアツーリズム®福岡」のコーディネーターをしています。
それでは、しばらく私のお話におつきあいください。
3世帯7人家族で過ごす幼少期
今では珍しい7人家族という大所帯で育った私は、「人見知り」「空想好き」という少女に育ちました。小4まではかけっこが得意でした(大体1位。ただし今では見る影なし)。
4歳からピアノを習い、小学校では吹奏楽部に入部しフルートを担当。お上品な感じで過ごしてきたものの、“ヤンキー”が多い中学校に入学してからはなかなか賑やかな環境も経験(=初の多様性の体験)。
が、思春期や反抗期もちゃんと経験したし、日本の地方の子どもとしては平均的に育ってきたと思います。
共学なのに女子生徒しか在学していない高校に進学し、勉強漬けの日々で心の友だったのは漫画。古典から現代作品まで、色々なジャンルの漫画(もちろん、紙)が友達から回ってきました。
中でも私を変えた作品が『ガラスの仮面』。詳細は省きますが、情熱的に生きる主人公の姿に夢中になっていったのです。将来、私も情熱を捧げる何かを見つけたい…と。
ただ、その情熱がなんなのかすら見つけられないまま地元の公立大学に入学(一旦、ここで挫折感を味わう)し、当時の大学生らしく、サークルでの活動や、学生団体的な活動に誘われて参加する機会もありましたが、自分の将来を定めることができないまま氷河期まっさかりの就職活動に突入します。
ただし、今みたいに情報も豊かではありません。文系の私は目立ったスキルもなく、持っているものなんて無い(と思っていた)し、やりたいことも分からない。ただひたすら会社説明会に足を運びました。せっかくだからと、受ける気もない東京の有名企業の説明会に遊びに行ってみたりと息抜き・遊びもしましたが。
でもある日、存在を知っていてなんとなく興味を持った会社の説明に参加し「あ、ここで働こう」と思いエントリー、幸運にも採用されたのです。
運命の出合いからの「思ってたんと違う…」へ
…なんですが、入社してすぐ自分の想像と現実の違いにぶつかります。
氷河期ということは、世の中が不景気だったということです。サバイバル力の乏しかった私は、逆境を乗り越える力というものがほとんどなく、広告の営業でまったく成果を出せませんでした。新人1年目は9割くらい辛くって、どうしたらいいのか同期となぐさめあう日々。
とは言え、地元では名前が知られたメディアでもあったので、好意的に接してくれる人も多かったし、少しずつ受注もできるようになりました。
仕事の楽しさが分かり始め、自分で企画を立ててチームで取り組んだり、クライアントに喜んでもらえたりする経験を重ねることで、「やりがいってこういうことかも」と思うことも増えてきました。広告で出してもらったお店にお客様が来店してくれたり商品が売れたり、企画した誌面が読者アンケートで高評価をもらえたりするのは、素直に嬉しかった。
また、この頃から資格勉強に励んだり、ひとり旅の趣味もできたりと、今思えば結構充実していたのかもしれません。
山あり谷ありの毎日を過ごしていく内、あっという間に中堅社員へ。状況も少しずつ変わっていき、尊敬する先輩達の退社が続いていくようになります。
ところてんのように押し出されながら、自分の実力が伴っていないままリーダー的な立場に進んでいくと、また違う壁にぶつかっていくのです。
正直、「やめたい」と思ったタイミングは幾度となくありました。でも、じゃあ何をする?ってなったときに選択肢を見つけられなかった。声をかけてくれる会社で働くイメージも持てなかった。何より、大変だけど愛着のある会社をどうにかしていきたいという気持ちの方が大きかったのかも。
さらに数年が過ぎたある日、突如(でもないか)代表から会議室に呼び出され「事業をたたみたい」という趣旨の話をされました。入社後約18年、営業部の部長を務めていた時でした。
そこからはちょっとハードな日々でしたが、結局は事業縮小による社員(ほぼ全員にちかい)の解雇という形に落ち着きました。
ありがたいことに、私も含め他の社員に対して「だったらウチに」と声をかけてくれる会社も数社ありましたが、私はゆっくり考える時間が欲しかったので、事業をたたむ業務に専念し、退職後にロングバケーションをとることに。
自由だー!! なのに。まさかの外出自粛
このタイミングで世の中はパンデミックに突入。やりたかった海外旅行なんてできません。
それなりに不安な気持ちを抱えながら、無職時代のスタートです。
それでも本を読んだり、数年間触っていなかった包丁を握りしめ自炊してみたり、オンライン講座を色々受けてみたり…をしながら半年とちょっとくらい。就職先を探しながらも穏やかに過ごした結果、なぜか無謀にも個人事業主として独立。できること・求めてもらえるかもなこと(制作物のディレクションだったり、ライティングだったり、前職時代のスキルを使った仕事)、チャレンジしたいこと(コーチングスキルを使ったキャリア支援や組織活性化支援)に取り組んでみたい!
…と思ったものの、そんなに世の中は甘くない。給料を自分で稼ぐって大変なことなんだなとしみじみすることもありました(それでもふわふわ生きている私もある意味すごい)。
でも、人に恵まれているのだけは自慢できる私の財産。なんやかんやと面倒をみてくれる人がたくさんいてくれたのは本当にありがたかった。やりたかった企画を持ち込んで、一緒に進めてくれる恩師(前職の上司)にお世話になりつつ、どうにか幸せを感じながら働ける状態になってきました。
少しずつ叶って来た、幸せな働き方
現在はその会社で自分が持ち込んだ企画(就活ガイドブック)を中心に、チームメンバーとしての仕事もしながら、個人でのライティング活動、コーチング活動、キャリアコンサルティングの資格を生かした活動などを行っています。
毎日が辛いと思い続けていた日々もあったけれど、前職では本当に色んな経験をさせてもらったし、今の基礎になっていることは間違いありません。
それがあるからこそ、遅咲きではあるけれども「自分の人生を歩んでいる」感覚を持てています。
私は転職経験もなく、ポータブルスキルもない、地元でしか働いたことがない…というないない尽くし人間。でも、複業という働き方の選択肢を持てる世界は絶対につくれる。
そのために必要なのは、今置かれている状況で何をしたらいいのかを探求・行動しつづけること。自分が大切にしたいこと、求めていることを知っていることが大切なんだと考えています。
私にとってのそれは、自分も含め、周囲にいる人が成長し続けている環境があること。
そして、精神的に自由であること。
なのかなーと、ふわふわと考えながら今日も生きています。
最後に
なんにも持っていないと思っていても、年齢を重ねてもやりたいことなんか分からないと思っていたとしても、自分が発している“こういう感じになりたい・在りたい”という声に耳を傾けていけば、たくさんのヒントが生まれてくるはず。
キャリアツーリズム®福岡は、ヒントに気づくきっかけづくりと、そこから実際にどうすればいいのかを一緒に探していく旅です。
ぜひ、私たちと一緒にキャリアづくりの旅をしてみませんか?
====お知らせ====
弊社せんのみなとは2024年5月2日㈭にキャリアツーリズム®福岡の街歩きプログラムを実施いたします。それに先駆けてキャリア開発プログラム(1か月を予定)を4月半ばより開始いたします。
2021年3月の創業以来、千葉県香取市の古民家のプログラムを皮切りに、和歌山県の熊野古道、宮城県の南三陸と「非日常体験で行うキャリアプログラム」を広げてきました。
・自分らしい転職を成功させた人
・起業の道を選び自信をもって日々を過ごしている人
・現職にやりがいや楽しみを見出し日常が非日常になった人
など多くの人が輩出されてきました。
皆様、共通していたことは「今回こそは…」と一歩前に進むためにキャリアツーリズム®を活用してくださったことです。
旅の終わりは、自分らしい人生の始まり
4月半ば開始のプログラムも自分らしい人生の始まりとなる、旅の終わり(福岡の街歩きプログラム)をご用意いたします。
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